※この記事はネタバレを含みます。
【推しの子】第83話「入れ込み」が更新されました!
一週間ぶりの【推しの子】ですね。最近は時間が経つのが早く感じるようになり、一週間が爆速で過ぎていく感覚になっています。もう年かな…。
さて、前回の【推しの子】は重曹ちゃん号泣からの「MEM、動きます」となり、メムさんの動きに注目が集まりましたね。今回はもちろんメムさんにスポットが当たるわけなのですが、流石はメムさん、ちゃんと動いてくれました。
やはり、人間関係が微妙な時にメムさんは非常に頼りになりますね。私もメムさんのような頼れる18歳でありたいものです。
それでは感想を書いていきましょう!
【推しの子】第83話「入れ込み」
頼れる年長者
前回、重曹ちゃんが取り乱した様を見て、アクアと話をするべく動き出したメムさん。思い立ったがすぐ行動。重曹ちゃんのマンションを出た足でそのままアクアの収録現場まで向かう行動力は流石です。
スタジオ前で出待ちして無事にアクアを捕獲。アクアが「疲れてる」と言っても逃がしません。アクアも「B小町」も忙しくなった以上ここで逃がすと次はいつ捕まえられるかわかりませんから、メムさんの判断は英断と言えるでしょう。
しかしアクアも相当お疲れのご様子。せめてソファーのあるところで話したいとのことで、メムさんの家に場所を移して話をすることになりました。
メムさんの部屋はおそらく初登場ですよね。作中ではソファーと壁際の棚くらいしか見えませんでしたが、棚が綺麗に整理されている様子からして部屋も結構綺麗にしているような気がします。なんとなく居心地がよさそうな感じがしますね。
メムさんの家に上がったアクアは酷く疲れた様子でソファーに座っていました。今日の収録が3週間分と朝からたくさん収録したこともありますが、それ以外にもララライの次の舞台の稽古や医大受験の勉強など、タレント活動と並行しながらいろいろなことをやっていて疲れが溜まっているようです。
暫くは大学に行く行かないといった会話に花を咲かせていたアクアとメムさん。しかし、他愛もない雑談をするためにアクアを家に上げたわけではありません。メムさんは会話の流れでついに本題である重曹ちゃんの話に切り込みました。
いきなり本題を問い詰めるのではなく、雑談からの自然な流れで本題に入るところにメムさんのトークスキルの高さを感じます。
糾弾するような物言いではなく、諭すような口調で語り掛けるメムさん。アクアは暫く話を聞いていましたが、何かに苛立ったのか突然メムさんをソファーに押し倒してきました。そして、ついに本音を吐き出し始めたのでした。
アクアの本音
メムさんとの会話から、ついに重曹ちゃんに対する本音を吐き出し始めたアクア。その心境はやはり、重曹ちゃんを心配する気持ちでいっぱいでした。
「重曹ちゃんを心配する気持ち」と言うよりは、これから有名になっていく重曹ちゃんの近くに自分が居ることで「重曹ちゃんがトラブルに巻き込まれないか不安に思っている」と言う方がしっくりきますかね。アクアは重曹ちゃんのスキャンダルを何よりも恐れているようです。
あとは、やっぱりアイの事件が強く根付いてしまっていますね。自分が近くに居ることで重曹ちゃんがアイの二の舞になってしまわないか不安で仕方がないようです。もうあんな悲劇を二度と起こしたくない。だからアクアは重曹ちゃんが傷つくことがわかっていても無理やり距離を置いたんですね。
それにしても、アクアの重曹ちゃんへの入れ込みようは筆者の想像以上でした。いや、重曹ちゃんのこと好きなんだろうなってのはわかってたんですけどね。やっぱり重曹ちゃんの感情表現が多かったですから、重曹ちゃんの方が気持ちが大きいと思ってしまっていたんですよ。でも、実際はアクアの方が重曹ちゃんに対する気持ちが大きかったんですね。もう付き合っちゃえよ。
メムさんのおかげで、ようやくアクアの本音を引き出すことができました。アクアと重曹ちゃんの双方の気持ちを知ったメムさんがどんなアドバイスをするのか気になるところです。ここから問題解決に向けてどう動くのか注目ですね。
感想/まとめ
アクアが重曹ちゃんと距離を置く理由が明らかになったお話でした。
本題に入る前の会話の中で出てきましたが、アクアは医大を受けるつもりだったんですね。そういえば宮崎に行った時に「外科医になるのが夢だった」って言ってましたものね。転生して第二の人生を歩んでも、芸能界でバリバリ活動していても、それでも諦めきれない夢があるというのは凄いことです。
それにしても、復讐から解放されたアクアはタレント業に医大受験にと結構欲張りになっていますね。まあ、それくらい欲張りな方が人生も楽しいと思いますが。頑張るのはいいことですが、身体だけは壊さないように気を付けてほしいですね。
そして、アクアの心境ですが、やっぱり重曹ちゃんのスキャンダルが怖くて距離を置いていたんですね。重曹ちゃんよりもアクアの方が入れ込みが凄かったのは意外でした。
普段はクールであまり感情を表に出さないタイプのアクアにここまで言わせるだなんて、メムさんの感情を引き出す能力は素晴らしいですね。思えば重曹ちゃんもメムさんが寄り添ってくれたことで感情を吐き出すことができましたし、メムさんの思いやりと行動力、そしてトークスキルには感服しました。
メムさんにここまで打ち明けたんですから、もう怖いものはないですね。あとはメムさんにも協力してもらって重曹ちゃんとのわだかまりを解消するだけです。頑張ってくれよアクア!重曹ちゃんのパフォーマンスも落ちている今、なんとかできるのはアクアしかいないんだからな!!
さて、アクアの重曹ちゃんに対する気持ちはよくわかりました。ただこうなってくると、必然的にもう一人の女性が気になってくるわけです。そう、アクアの彼女のあかねちゃんです。
重曹ちゃんのことがそんなに好きなのに、なんであかねちゃんと付き合ったん?なんでキスまでしたん??
あの時はよくわからないけど本気であかねちゃんのこと好きになったのかなとも思いましたが、今回のお話を読む限り絶対違いますよね。絶対まだ気持ちは重曹ちゃんに向いてますよね?
そうなると、アクアがあかねちゃんと付き合ったのは、あかねちゃんに対する義理立てか、もしくは重曹ちゃんに自分を諦めさせるため、そして自分が重曹ちゃんを諦めるためなのか…。何にしてもロクな理由で付き合ってなさそうですね。
これは筆者が想定していた中で最悪の理由が出てくる可能性が高まってきました…。重曹ちゃんは傷ついて大泣きしたし、あかねちゃんもたぶんすぐ気づく。重曹ちゃんの件が解決したとしてもその後あかねちゃんになんて言うつもりなんやこの男は。やはり恋愛を目の前にして重曹ちゃんもあかねちゃんもイイ感じに幸せになってもらいたいと願うのは欲張りだったのか…。
まあ、薄々わかってはいましたよ。「言葉よりも行動を信じろ」とはよく言ったものですが、その通りでしたからね。アクアの重曹ちゃんに気があるような描写の多さも、逆にあかねちゃんに対する恋愛的な描写の少なさも意味があったわけです。付き合ってからあかねちゃんと電話で話をしていた時も微妙に間がありましたしね…。(ただ、その理屈でいくとどうしてキスまでしたのかはわからないままなのですが…)
今回のお話でアクアの気持ちが判明した以上、これはもう覆せないでしょう。となれば、あとはアクアが責任を持ってこの状態をうまく収める他ありません。メムさんの言葉を借りるならば、「女の子にちょっかい掛けた分のアフターケア位は」ちゃんとやってほしいですマジで。
筆者もアクアは好きなキャラクターではありますが、こと恋愛における不誠実さ(特にあかねちゃんに対するもの)においてはどうにも好きになれません。そろそろ行動でも意思をハッキリと示していただきたいですね。
とまあ、「あかねちゃんどうすんねんアクアお前!!」と気持ちを書き出してきましたが、ワンチャン私の意見全部ひっくり返らないかなぁ…。「俺、あかねのことも大好きだから付き合ったんすよ」みたいな。いや、それはそれでアクアの浮気性が酷すぎるからありえないか…。
まあ、重曹ちゃんとあかねちゃんの双方に顔の効くメムさんが居ますから、メムさんを頼りに何とかうまい具合に収まってくれることを祈るしかないですかね。
それに、今は何よりも目の前の重曹ちゃんから解決していかなければなりません。次のお話でメムさんとアクアがどう動くのか楽しみです。
それではまた次回!
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