※この記事はネタバレを含みます。
【推しの子】第81話「躍進」が更新されました!
さて、前回で第六章が終わり、今回から第七章「中堅編」がスタートしました。
前章ではアクアが復讐の呪縛から解き放たれたり、新生「B小町」のMV撮影と旅行を兼ねて宮崎へ行き、そこで今度はルビーが復讐に囚われてしまったりといろいろなことがありましたが、今回の章はどのようにお話が進んでいくのでしょうか。
「中堅編」という章のテーマに加え、アクアやあかねちゃん、新生「B小町」の面々も徐々に活動の幅を広げている時期ですから、やっぱり芸能界でのそれぞれの活躍が主に描かれる章になるのでしょうか。
皆が華々しく活躍している様子が楽しみではあるものの、前章でのルビーの闇堕ちもあって不安要素も拭えない…。キャラの心情など、前章から大きく変わった部分がどのように活かされるのか楽しみです。
それでは感想を書いていきましょう!
【推しの子】第81話「躍進」
MEMちょの努力~半年間の出来事~
MVの撮影から半年が経ちました。
いや経ちすぎやろ。その半年間の出来事じっくり描いてや!と言いたいところですが、そこは作者様方にも何か考えがあってのことなのでしょう…。この半年間の出来事を漫画で読めないのは少し残念ですが、代わりにその間の内容をメムさんが全て語ってくれました。
まず、MVの制作は大成功。楽曲を手掛けたヒムラさんも映像を手掛けたアネモネさんも素晴らしい働きをしてくれたおかげでMVの出来は相当良いものに仕上がったそうです。さらに、覚醒したルビーの雰囲気もまたMVを見た視聴者たちの心に何かしらの爪痕を残すほど印象的なものだったそうで、最高のMVとルビーの魅力が混ざり合った結果MVはバズり、再生数はなんと2000万再生を突破!
初のオリジナルMVで2000万再生とは!メムさんも言っていますが、これは最大手のグループにも引けをとらない再生回数ですのでホントにとんでもない数値ですね。ルビーの闇堕ちのおかげと考えると少し複雑な気分ですが。
そして、ここからメムさんの戦いが始まりました。
MVヒットの熱が冷めないうちに大手のユーチューバーとのコラボを打診したり、自分のチャンネルよりも「B小町チャンネル」を優先して動画投稿をしたり、その他関係各所との連携や調整など、一度のバズで終わらせないためにメムさんは努力を惜しみませんでした。
そんなメムさんの努力の甲斐あって、「B小町チャンネル」のチャンネル登録者数は36万人を突破!ユーチューバーとしては大成功の域に到達しました。
すごい!すごいよメムさん!半年前まで「もうすぐ2万人」だったのにここまで登録者数を増やせるだなんて!流石人気ユーチューバーとして活躍する「18歳」は一味違うぜ!!
MVが大バズりしたのは作品の出来の良さやルビーの存在が大きいのは勿論ですが、そもそもMVを作ろうという企画から始まり、ミヤコ社長を通しての楽曲制作依頼にアネモネさんへのMV制作依頼、旅行の計画と自身も出演してのMV撮影に加え、MVのバズりにうまく乗じてチャンネル登録者数を36万人にまで伸ばしたメムさんの働きに盛大な拍手を。
改めて一連の流れを見返してみると、これメムさんが殆ど一人で連絡や調整をとってたんだよなぁ…。メムさんもなかなかタフというか、働き過ぎな気がしなくもない。ミヤコ社長には是非、メムさんに高級焼肉を奢るか、一発デカいボーナスを支給してあげてほしいですね。
ビジネスではないカップル
この半年間で動きがあったのは新生「B小町」だけではありません。
あかねちゃんは映画の主演に初挑戦。その初主演映画の公開を控え、ドラマの撮影も何本か始まるなど実力派女優としての道を着実に歩んでいるようです。
また、アクアはネットTVのバラエティ番組でレギュラーを獲得したり、ドラマの脇役やファッション誌のモデルをやったりと、マルチタレントとして活躍し始めているようです。
アクアもあかねちゃんも順調そうでなにより。特にアクアは復讐の呪縛から解放された影響でしょうか、少し前まで裏方がメインだったのに今では随分と活動の幅を広げているようです。気持ちが前向きになったのは良いことですね。
そして、アクアとあかねちゃんといえば「ビジネスカップル」の関係があります。宮崎の旅行で自分からあかねちゃんにキスしたくせに最終日まで特に何も言わなかったアクアでしたが、どうやらその後ちゃんと付き合うと宣言したようです。
まあ、ちゃんと付き合うと決めたのならいいでしょう。何目線から許可出してるのかわかりませんがまあいいでしょう。ちゃんと付き合うというのならば、ちゃんと幸せにしてあげてください。
とりあえずビジネスカップルとかいうあやふやな関係でなくなったのはよかったです。筆者はあかねちゃんも推していますから、あかねちゃんには是非とも楽しいカップルライフを送ってほしいなと思っています。
ただ、どうにも腑に落ちない。各章を跨いであれだけ重曹ちゃんへの関心を示す描写があったというのに重曹ちゃんではなくあかねちゃんに行くとは。一体あかねちゃんの何にそこまで惚れたのだろうか。
いえね、付き合う付き合わないは当人同士の判断ですし、あかねちゃんも大変魅力的な女性ですから全然付き合っちゃうとは思うんですけど、それならそれでもっとあかねちゃんに心惹かれてるような描写を入れてほしかったなと。まあ、今いくら言っても仕方のないことだとは思いますが、どうにも読者目線だと二人の距離が測れないんですよね。
それに、あかねちゃんが電話越しに「早く会いたい」と言った時、アクアは返事を返すのに微妙に間があったんですよね…。表情も真顔というか寂しげというか、なんとも言えない顔でしたし。アクアは普段からそんなに表情が変わるタイプの人ではありませんからいつも通りと言えばそうなんですが、恋人との電話の向こうであんな表情をするものなのでしょうか?(眠かったのか?)
あの表情が「僕も会えなくて寂しいよー」って顔ならいいんですが、もしかしてアクアお前、無理してあかねちゃんと付き合おうとか考えてないだろうな…?
いや、人様の恋愛をあまり邪推するものではないですね。このくらいにしておきましょう。ただ、そう感じてしまうくらいには、通話中のアクアとあかねちゃんで温度差があるように感じましたし、二人の距離感も掴みにくいんですよねぇ(筆者の読みが甘いだけだと思いますが)。
ともあれ、アクアとあかねちゃんは正式に付き合うことになったようですので、今後の二人の恋の行く末を見守っていきたいと思います。
新生「B小町」大丈夫か…?
さて、この半年間で新生「B小町」は名前が売れ、撮影、ライブ、ユーチューバーコラボと大変忙しくなってきました。
念願のアイドル活動が活発になってさぞかし喜んでいるんだろうなーと思いきや、グループ内はちょっとだけ微妙な雰囲気。メムさんはいつも通りな感じなのですが、ルビーは相変わらず闇堕ちしたままですし、重曹ちゃんはアクアから「あかねちゃんと付き合う」と聞かされてショックを受けてしまいました…。
ついさっきまでカメラの前ではワチャワチャと楽しそうなトークをしていたのに撮影が終わった瞬間みんなバラバラに帰り始めるって、そんな裏事情知りたくなかったよ…。別に仲が悪いわけではなさそうなんですが、ルビーと重曹ちゃんの抱える闇が大き過ぎるんですよね。
重曹ちゃんに至っては往来の真ん中で突然泣き出してしまうほど。それだけアクアがあかねちゃんと付き合うというのがショックだったんですね(そりゃそうか…)。重曹ちゃんが恋愛絡みで泣くのはこれで二回目。もう重曹ちゃんが悲しくて泣くところは見たくなかったんですが、重曹ちゃんを泣かせたい勢力でもあるのでしょうか…。
薄々思っていましたが、新生「B小町」これで大丈夫なのか?内部崩壊なんかは考えたくもないですね。
半年の時を経てそれぞれの活動が活発になってきた中、新生「B小町」の内情はちょっと暗い印象。でも、「B小町」も名前が売れてきたわけですし、これからいろんな動きが出てくるはず!新生「B小町」のこれからに期待していますよ!!
感想/まとめ
さて、新章開幕と、メムさんの努力が感じられたお話でした。
飛ばされた半年間の出来事はメムさんによってダイジェスト形式で語られたわけですが、皆それぞれ活動の幅が広がっているようでなによりですね。ていうか、メムさんに至っては本当に頑張ったな…。メムさんのおかげでチャンネルは伸びたし、「B小町」の名前は売れたし、メムさんの活躍に心からの感謝を。お疲れ様です!!
でも、やっぱり半年間の出来事はじっくり見たかったなぁ。MV公開時の反応とかあかねちゃんの主演初挑戦とか結構気にしてたのに、いつの間にかMVバズってるし、いつの間にか映画の撮影終わってるし。まあストーリー的に描く必要がないから飛ばしたんでしょうけれど、少し残念。
あと、あかねちゃんの躍進については語られましたが、重曹ちゃんの女優としての活動については触れられてないんですよね。重曹ちゃんも存在感増してきてるし、2.5次元舞台編終了後の鏑木Pの意味深な発言もありましたから何か動きがあってもおかしくはないと思ったんですけどね。新章も始まったばかりですし、これからなのかな?重曹ちゃんの活躍も楽しみにしています。
ただ、今の重曹ちゃんはメンタル的にちょっとマズイ…。カメラの前では普段通りに振舞っているようですが、内側のショックが大きすぎる。せっかく存在感が増してきているというのに、なんということだ…。
ルビーもやっぱり笑ってないし。吾郎の遺体を見つけるまではあんなに表情の変わる面白い子だったのに…。この様子だと結局アクアお兄ちゃんもルビーの様子には気が付いていないのかもしれませんし、一体どうしたらいいんだ…。
第七章「中堅編」ということでそれぞれがどのように活躍するのか楽しみであると同時に、ちょっと不安を覚える新生「B小町」。果たして新章ではどのような展開が待ち受けているのか、次のお話も楽しみです。
それではまた次回!
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これまでのお話はこちらから
2023/7/5 追記
「ゴロー」の名前を間違えていたため修正しました。(五郎⇒吾郎に修正)
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