【推しの子】第64話感想 これがアクアの演じ方

【推しの子】

※この記事はネタバレを含みます。

【推しの子】第64話「トリガー」が更新されました!

はいッ!休載明け一週間ぶりの【推しの子】ですッ!!

とは言っても、先週もジャンプラで更新された63話読んで興奮してたんですけどね。輝くかなちゃんは何度見ても可愛いんや…。

前回はかなちゃん覚醒の神回!有馬かな推しのこってりオタクたちはさぞや大興奮だったのではないでしょうか。かなちゃんの覚醒に当然筆者も大興奮だったわけですが、最後のコマの限界オタクっぷりを披露するあかねちゃんも個人的にはツボでしたw

やっぱりかなちゃんとあかねちゃんの関係性は面白いですね。

さて、今回はアクアがメインのお話。感情演技の特訓の最中、五反田監督はアクアに何を伝えたのか。そんなアクアの内面に迫るお話です。

それでは感想を書いていきましょう!

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【推しの子】第64話「トリガー

勝てなかったあかねちゃん

アクアの立ち回りにより、ついに本気で演技を始めたかなちゃん。そんなかなちゃんを見て限界オタクになっていたあかねちゃんですが、休載を挟んだ今回では随分と落ち着いた様子。

さあいよいよかなちゃんVSあかねちゃんの本気の演じ合いが始まるのかと思いきや、あかねちゃんはあっさりと負けを認めてしまったのでした。

本気のかなちゃんと勝負したがっていたあかねちゃん。あれほど「負けたくない」と言っていたのにこんなにあっさり負けを認めるとは思っていませんでした。

元々あかねちゃんのかなちゃんへに対する執着は、かつての輝きを重曹ちゃんに取り戻させようとして”憧れ”がこじれてしまったもの。再び輝くかなちゃんが見られてファンの本懐は果たされたということなのでしょうか。

いや、最後まで「勝ちたかった」と言っていることから、あかねちゃんは本気でかなちゃんに勝ちにいくつもりだったのでしょう。しかし、かなちゃんの演技は眩しすぎた。その輝きは衰えておらず、むしろ成長したかなちゃんは子役時代よりも輝きを増していた。そんなかなちゃんの全力の演技を見て、誰よりも”有馬かな”に憧れたあかねちゃんだからこそ、この演技には勝てないとわかってしまったのでしょうね。

そんなあかねちゃんの心情と鞘姫が斬られるシーンを重ねてくるだなんて、作者様方はなかなかにくい演出をするものです。

追記

「あかねちゃんの「勝ちたかったな」という言葉は敗北宣言ではなく「勝負したかったな」といった感じの無効試合宣言に感じた」とのコメントを頂いたので少し追記します。コメント主様、ありがとうございます。

たしかに、あかねちゃんがつるぎとの絡みで勝負を仕掛けた時、かなちゃんは勝負には乗らず受けに徹したんですよね。そのため、かなちゃんとあかねちゃんはそもそも勝負をしていない

あかねちゃんは勝負所で勝負ができず不完全燃焼。その後かなちゃんが覚醒して輝く演技を魅せてくれたものの、ストーリー的にそろそろ倒れなければならず、つるぎとの絡みもなくなってしまい勝負ができないまま斬られるシーンを迎えた。あれだけ打倒有馬かなに燃えてたわけですから、あかねちゃんは相当歯痒い思いをしたものを思われます。

筆者としてはあかねちゃんの言葉と鞘姫が斬られる(敗北する)シーンが重なったことで「負けた」という印象になりましたが、これまでの舞台上での経緯やそもそも勝負していないことを考えると、「負けた」というより「勝負できなかった悔しさ」と言った方があかねちゃんの心情に近いかもしれません。「負け」と言うのは早計だったかもしれませんね。

それにしても、勝負すらできなかったというのはなんともスッキリしない気持ちになります。筆者はついにかなちゃんとあかねちゃんのマジバトルが見られると期待していたのですが、そういった展開にならず残念に思いました。実際に真正面からりあっていたらどんな結果になっていたのか非常に気になるところであります。

いつか、かなちゃんとあかねちゃんが正々堂々勝負して、白黒はっきりつけられる日が来るのを願っています。

週間ヤングジャンプ2022年No.1号 【推しの子】第64話より引用

監督のアドバイス

感情演技克服に向け、五反田監督の下で特訓をしていたアクア。アクアはそこで自分のパニックのトリガーは何なのかを考えていました。

頭の良いアクアのことですから、パニックのトリガーについては大体見当がついていたことでしょう。しかし、それは五反田監督にも見抜かれていました。

五反田監督の指摘したパニックのトリガーは「罪悪感」。アクアは演技を楽しんでいました。しかし、アクアが演技を楽しめば楽しむほど、母親であるアイに対する罪悪感が高まりアクアを苦しめていく。さすが長年演技の世界に身を置いてきただけあって、監督はそこを的確に見抜いていました。

そして五反田監督は、アクアが復讐のために演技を続けていることも見抜いていました。

アクアの気持ちを案じた監督は、アクアに「一度演技から離れて治療に専念するのも手だ」と提案しましたが、アクアとしては自分の身よりもアイの無念を晴らすことが優先という考えは変わりませんでした。

アクアの決意が揺るがないものであることを知った監督は、アクアにある言葉を授けました。

それは、「演技を楽しむな」というものでした。

これは思い切ったアドバイスだと思いました。普通は「好きこそものの上手なれ」で、大抵の場合は演技が好きだから上達していくものだと思いますが、監督はその逆「嫌いなものこそ上手なれ」をやれとアクアに言ったのです。

演技を楽しめば楽しむほどパニックを起こしやすくなるのなら、もう二度と楽しいと思わなければいい。一見合理的に聞こえなくもないですが、辛い、苦しいと思いながらも辞められない、上達しなければならないというのは考えるだけでも気が滅入ってきます…。

しかし、アクアはそうしなければならない。どれだけ辛い思いをしたとしても、復讐を果たすために演技の世界で上へ上へと登っていかなくてはならない。

アクアの選んだ道は、まさしく修羅の道となりそうですね。

週間ヤングジャンプ2022年No.1号 【推しの子】第64話より引用

感想/まとめ

あかねちゃん、全力のかなちゃんと本気のぶつかり合いをするのかなと思っていましたが、あっさり負けを認めてしまいましたね。かつて憧れたスターは、今も変わらずスターだったということなのでしょうか。

二人の本気のぶつかり合いも見てみたくはありましたが、誰よりもかなちゃんに憧れたあかねちゃんだからこそ、覚醒したかなちゃんを見ただけで力量の差がわかってしまったんだと思います。

さて、演技の面で負けを認めてしまったあかねちゃん。覚醒したかなちゃんも見られましたし、もうあかねちゃんが張り合う理由はなくなったように思えますが、今後の二人の関係はどうなるのでしょうか。

これまでの経緯からしてすぐさま仲良しとはならなそうな気もしますが、もしかしてこれからはアクアを巡って張り合うようになったりして?それはそれでラブコメチックで面白そうなので見てみたくはありますね(笑)。

かなちゃんとあかねちゃんの関係がどう変化していくのか非常に気になるところであります。

そして、今回はアクアのパニックのトリガーが明らかになり、アクアの演技への向き合い方が改めて強調されたお話でした。

「お前はもう演技を楽しむな」とは、五反田監督も思い切った助言をしたものであります。アクアの決意が変わらなかったのでそう言わざるを得なかったというのもありますが。

しかしなるほど。「東京ブレイド」公演が始まる前、感情演技の特訓をした割にはあまり罪悪感を克服できてる感じがしないなと思っていましたが、監督の言葉を受けて無理に克服するのではなくアクアならではの見せ方をするようにしたからだったんですね。

そして、第9話の冒頭インタビューでも言っていた「演じる事は復讐」というワードが改めて強調されました。アクアはやはり復讐のために演技を続けていくのですね。

週間ヤングジャンプ2022年No.1号 【推しの子】第64話より引用

さて、アクアの内面に焦点が当てられた今回のお話。

鞘姫も斬られ感情演技のシーンが迫ってきていますが、演技を全く楽しまない状態でアクアは一体どんな演技を魅せてくれるのでしょうか。

どうやら次回は2.5次元舞台編も最高潮に達するとのこと。アクアの感情演技が非常に楽しみですね!!

それではまた次回!

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コメント

  1. つねちゃん より:

    今回あかねが言った「勝ちたかったな」は、「負けました」宣言には見えませんでした

    あかねが61話で演劇勝負を挑んだ際にかなは勝負せず受けに徹しました
    63話の最後でかなが自己主張する演技を始めましたが、それは既に劇終盤で
    鞘姫とつるぎの絡みもほとんど終わって、残るは斬られた後の瀕死ムーブくらいでしょうから

    「勝ちたかったな」は「勝負したかったな」といった感じの無効試合宣言と、私は感じました

    • 重平 重平 より:

      つねちゃんさん、コメントありがとうございます。

      たしかに言われてみれば、負けたもなにもあの2人はそもそも勝負すらできていませんでしたね。
      あかねちゃんが勝負所で勝負ができずそのまま劇の終盤を迎えてしまったことを考えると、「勝ちたかったな」という言葉は「敗北」ではなく「無効試合になってしまった悔しさ」というのは納得のご感想です。

      貴重なご意見ありがとうございました。

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