※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
【推しの子】第25話「炎上」が更新されました!
え…?あの、サブタイトルから泣きそうなんですけど。
やっぱりネットでは大炎上、批判の嵐に次ぐ嵐が巻き起こってしまった模様。
真面目なあかねちゃんにフォーカスが当たったお話のサブタイトルが「炎上」とか、あかねちゃん、大丈夫かな?
今回は、ちょいと気を強く持った方がよさそうです…。
それでは感想を書いていきましょう!
【推しの子】 第25話 登場人物
- 星野 愛久愛海(ほしの あくあまりん)
以下、アクア
アイの子供で双子の兄。ゴローの生まれ変わり。
鏑木Pからアイの情報を得るための交換条件として恋愛リアリティーショーに出演する。
同じ番組出演者の黒川のことを少し心配していた。 - 黒川あかね(くろかわあかね)
以下、黒川
職業は”女優”。
生真面目で頑張り屋な性格で、仕事に役立ちそうな意見は積極的にメモを取っている。
恋愛リアリティーショーに出演するもののあまり目立てず、なんとか結果を残そうと奮闘するが、鷲見の顔に傷をつけるトラブルを起こしてしまう。
トラブルは当事者間では解決したものの、事故発生時の映像を番組で使われ視聴者の目に触れてしまったことで、ネット上で大炎上が起こってしまった。
————————————————————————— - 恋愛リアリティーショー関係者
- 鏑木雅也(かぶらぎまさや)
アクアの出演する恋愛リアリティーショーのプロデューサー。
アイについて、男性関係など様々な情報を握っている。 - 鷲見ゆき(すみゆき)(15)
以下、鷲見
ファッションモデル。高校1年。
嘘と本当のギリギリをうまく狙える立ち回り上手。
熊野ノブユキとのカップリングがうまくいっている。 - 熊野ノブユキ(くまののぶゆき)(17)
以下、熊野
ダンサー。高校2年。
表裏が無くて味のある良いやつ。
鷲見ゆきとのカップリングがうまくいっている。 - 黒川あかね(くろかわあかね)(17)
以下、黒川
女優。高校2年。
生真面目で頑張り屋。よくメモを取っている。 - MEMちょ(18?)
ユーチューバー。高校3年。
おバカ系で知られているが、たぶん、いや絶対頭いい人。
炎上対策の心得も持っている。 - 森本ケンゴ(17)
以下、森本
バンドマン。高校3年。
ラブラドールが好き。
MEMちょとは投稿用の動画を一緒に撮る仲。 - 星野アクア(16)
役者。高校1年。
星野 愛久愛海を参照。
—————————————————————————- - 星野 アイ(ほしのあい)
以下、アイ
アイドルグループ「B小町」の元センターであり、双子の母親。
20歳の誕生日とドーム公演当日、ストーカーに襲われ亡くなる。 - ゴロー
産婦人科医師。病院に入院したアイの担当医師。
アイの出産日当日に何者かに襲われ命を落とし、気が付くとアクアに生まれ変わっていた。 - さりな
ゴローの勤める病院に入院していた患者。ゴローとは仲が良かった。
アイの大ファンであり、ゴローがアイのファンになるきっかけとなった人物。
享年12歳。
【推しの子】第25話「炎上」
「今ガチ」の番組収録中、不慮の事故により鷲見の顔に傷をつけてしまった黒川。
鷲見とは和解しトラブルは当事者間では解決したものの、顔に傷をつけた瞬間の映像を番組で使われたことで視聴者の批判が殺到。
ネットでは大炎上が巻き起こっていた。
今回のトラブルについて、黒川は自身のSNSアカウントで謝罪を表明した。
しかしそれが合図となり、より一層、誹謗中傷や罵詈雑言が飛び交うようになってしまった。
黒川は以前、MEMちょから炎上対策について話を聞いていた。
MEMちょ曰く、“人は謝っている人に群がる”。
謝っているということは、悪いことをしたということ。
悪い事をした奴になら、どれだけ殴りつけようが、どれだけ罵声を浴びせようが問題ない。
だってアイツは悪いことをしたのだから、という風に人は考える。
故に、一度謝ってしまうと炎上はさらに激しくなる。
悪いことをしたのなら謝ることは人としての道理であるが、炎上対策としては下の下なのである。
そして、炎上というものは真面目な人ほどダメージが大きいものである。
自分に向けられた批判の意見を、全て真正面から真摯に受け止めようとしてしまうから。
黒川はこれらの事を知ってはいたが、それでも”ちゃんと謝れば許してもらえる”と思い、番組との契約に反しない範囲で説明をして謝罪したのだ。
しかし、黒川に対する誹謗中傷は日に日に激しさを増すばかりだった。
だが、これも皆の意見。
目を逸らすわけにはいかないと、黒川はできる限り全ての意見に目を通した。
黒川は次第に目を瞑ると炎上の事しか考えられなくなり、夜もなかなか寝付けなくなった。
寝て起きたところで炎上が収まっているはずもなく、震えが止まらなくなり、トイレで便器にしがみつく。
学校でも炎上の話題が上がり、陰で悪口を言われている。
批判の矛先は母親にも向けられ、母に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
マネージャーに相談すれば「暫く何もツイートしない方がいい」と言われ、しばらく静かにしていれば、今度は「アカウントを取り上げられた」とネットで悪口を言われる。
炎上が少し落ち着いてきたかと思うと番組の最新話が更新され、また激しく炎上する。
自分をしっかり見てくれているファンもいたが、そういったファンも今回の騒動をキッカケに離れていき、そのうちに中学の卒アル写真まで晒されてしまった。
日に日にやつれていく黒川。
黒川は、この騒動は番組が終了しない限り鎮静化しないこと、そして、今後の芸能生活にずっと付きまとうものであることを察していた。
ある台風の夜。
番組出演者のグループチャットで送られてきたメッセージを見て、黒川は自分が何も食べていなかったことを思い出す。
台風の中ご飯を買いに出かけた黒川は、強風に煽られたのか、歩道橋の上で転んでしまう。
そして、
「疲れた」
「何も考えたくない」
そう言うと、黒川は歩道橋の手すりの上に立ち、車の行き交う道路を見下ろした。
今にも飛び降りそうなその時、黒川は誰かに歩道橋内に引き戻され、抱き抑えられた。
黒川の自殺を止めたのは、台風の中走ってきたアクアだった。
まとめ/感想
心にグサグサ刺さるお話でした。
正直、読んでて泣きそうになるというか泣きましたわ。
出演者組の仲が良いのは唯一の救いでしたが、この手の話は本当に読むのが辛いです…。
何と言うか、今回のお話は他の作品とは少し違った見せ方だったから余計に辛かったような気がします。
こういうお話って、大体裏で糸を引いている奴がいたり、特定の人物追い込んで「お、アイツ苦しんでるw」って喜ぶ「敵」(黒幕)が居たりするじゃないですか。
でも、今回のお話では特定の「敵」がいないので、「こいつの陰謀さえなければ!」みたいな苦しみのはけ口がないんですよね。
そのため、ただ淡々と誹謗中傷を受け続け、日に日に顔から感情がなくなっていく描写は、実にリアルな表現だなと感じました。
現実でも実際に起こり得る表現がこれほどまでに残酷だとは思いもよりませんでした。
ホント、作者様方はすごい見せ方をしてくるものです。
「人は自分が正義だと感じた時が一番残酷になれる」とは、誰の言葉だったか。
「悪人には罰を与えるべきだから、どんなに酷いことをしても構わない」などと考えると、人はどこまでも惨いことができてしまいます。
しかも、「悪人を責めているだけなので、正義の味方である自分は咎められない」わけですから、やりたい放題です。
そうなると、自分がその悪人と同等か、ゲロ以下の下衆に成り下がっていることにも気づかずに相手を攻撃し続けるんですよね。
まあ、こんなこと言ってる私も同じ人間なので、そういう気持ちになることもありますし、感情は理解できるんですけどね。
それ故に、大義名分を見つけ、「自分が正しい」と思ったときこそ、慎重にならないといけませんね。
さて、ネット上での誹謗中傷を受け続け、遂には自殺未遂まで犯してしまった黒川ちゃん。
黒川を止めたのは我らがアクア、その人でした。
“救世主“と書いて”アクア“と読む。
何とか黒川ちゃんを助けてやってくれ!頼むぞ救世主(アクア)!!
P.S.
黒川ちゃんに炎上対策を説明してたMEMちょってスゲー頼りになるな。
立ち回りが上手くて、炎上対策も心得ていて、周りをよく見てる(黒川ちゃんのことを気にかけている)。
黒川ちゃんの力強い味方になってくれることを期待しています。
それではまた次回!
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