【推しの子】第106話感想 アイの秘密を公表した影響は大きい…

【推しの子】

※この記事はネタバレを含みます。

【推しの子】第106話「決裂」が更新されました!

先週の【推しの子】は衝撃的な展開でしたね。遅かれ早かれいつかは公表されるだろうとは思っていましたが、まさか週刊誌を通じてアイの秘密が明かされることになろうとは。

なかなか大きくお話が動きそうな展開からの、今回のサブタイトルは「決裂」と来ましたか…。もう不穏な感じしかしませんね…。

アイの秘密の公表はかなり大きな出来事ですから、人間関係も含め周囲に様々な影響があるのだと思います。これからの展開はより一層目が離せなくなりそうですね。

それでは感想を書いていきましょう!

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【推しの子】第106話「決裂

兄妹の決裂

アイの過去を公表したことを巡り、アクアとルビーの関係が決裂してしまいましたね…。

結構重大なことを独断で公表してしまいましたし、前回のルビーの表情からも心配していましたが、このような展開になってしまうとは…。

ルビーからすれば、アイがアイドル人生を通して貫いてきた”嘘”をアクアが公表してしまったことが許せなかったようです。アイにとって「嘘は愛」でしたから、子供がいるという事実を隠してきたのはファンに対する愛だったんですよね。

「嘘はイヤだ」という気持ちがありつつも、アイの信条を尊重してきたルビー。しかし、今回のアクアの行動はそんなアイの気持ちを踏みにじる軽率なものに見えてしまったようです。相談もされなかったわけですし、ルビーが怒るのも無理はありません。

これまでに見たことがない剣幕でアクアに迫るルビーでしたが、当のアクアに悪びれる様子はありません。暫く問答が続いたものの、最終的にルビーは「アクアはアイのことを大事だなんて思っていない」と判断してしまったようです。

その際、ルビーがアクアに対して「嘘吐き」と言っていたのが印象的でしたね。ルビーの「アイの事を大事に思っていない」発言に対するアクアの「それは違う」という言葉を嘘と捉えてしまったようです。

宮崎の旅行以来闇堕ちしてしまったルビーですが、「嘘はイヤ」という根本的な部分は変わっていなかったのかもしれません。アイの秘密を公表したアクアに対し、ルビーはついに「アクアを家族だなんて思わない」と決別する姿勢を見せたのでした。

ルビーからするとアクアは嘘吐きに見えてしまったようですが、しかし、アクアの言動を見ているとなにも嘘を吐いているわけではなさそうです。

今回の公表が重曹ちゃんを守ることに繋がったのは事実ですし、自分達のために必要なことだったというのもそうなのでしょう。特に、ルビーが出て行った後の「アクアが居なくなった後もルビーが芸能界でやっていくために必要なことだった」的な発言が気になります。

ルビーの捉え方とは違いますが、アクアは今も変わらずにアイのことを大事に思っているのだと思います。それでもアイの過去を公表したのは、おそらく、重曹ちゃんのスキャンダルの話を受けて、「アイの名誉」を守るか「重曹ちゃんや自分達の未来」を守るかを天秤にかけた結果、今を生きる「自分達の未来」を守ることを選んだ結果なのでしょう。

アクアの考え方もまた、アイ第一主義の考えから、今を生きる大切な人達が一番という考え方に変わってきているのかもしれませんね。(逆に、アイ第一主義から考え方が変わっていないのがルビーなのかも)

それにしても、アクアの「俺がいなくなった後もお前がこの世界でやっていくために~」という発言が気になりすぎる。アクアはやはり復讐を果たして芸能界から消えるつもりなのでしょうか。そして、今回の公表は自分がいなくなった後もルビーが芸能界で生きるために必要なことだったということは、ここでルビーの知名度を上げておく必要があったということですかね?

もしかして、復讐の日はもう近づいているのか?アクアは一体どこまで先のことを考えているのでしょうか。相変わらずアクアの考えはわからないところが多いです。

ちなみに、アイの話題による騒動はルビーが記者会見で「私の夢は母が立てなかったドームの夢を叶える事」と発言したことにより、世間の人々はアクアとルビーを「母の想い」に応える為に活動する子供たちと捉え、最終的には美談として決着したようです。

世間では美談として落ち着いても、当の兄弟の仲は最悪の結果になってしまいました。アイの過去の公表により仲違いしてしまったアクアとルビー。二人の今後の関係がどうなっていくのか、この先の展開が気になるところです。

週刊ヤングジャンプ2023年No.9号 【推しの子】第106話より引用

重曹ちゃんと仲直りなるか…?

世間がアイの話題で持ちきりになった結果、一週間経っても二週間経っても重曹ちゃんの記事が表に出ることはありませんでした。

この状況を見て、重曹ちゃんは考えるまでもなく「アクアが私を守ってくれた」ことに気付きました。

その後、アイの話題が美談として決着したことによりアクアとルビーの知名度は急上昇。今やトップタレントとしての軌道に乗り始めたようです。その影響で重曹ちゃんやメムさんの仕事も徐々に増えており、皆忙しくなったと重曹ちゃんは語っています。

皆が忙しくなっているということは、暫くの間は落ち着いて話をする暇などなかったのでしょう。そんな状況の中、重曹ちゃんは「今日こそアクアにお礼を言うんだ」と心に決めてアクアの帰りを待っていました。

そしてついに訪れたアクアとの再会。果たして重曹ちゃんはアクアにお礼を伝えることができるのか。もういい加減このこじれた関係を改善してほしいと願ってやまないのですが無事に仲直りすることはできるのか、次回のお話に期待したいと思います。

週刊ヤングジャンプ2023年No.9号 【推しの子】第106話より引用

感想/まとめ

アイの過去の公表により、アクアとルビーの関係が決裂してしまったお話でした。

前回の引きから心配はしていましたが、このような結果になってしまうとは…。ルビーのメンタルケアよろしく!なんて言ってる場合じゃなくなってきましたね…。

これはおそらく考え方の違い。アイの名誉を第一に考えるか、今を生きる自分達の未来を第一に考えるか。アイの信条や想いを第一に考えるならば今回の公表は最悪の判断になりますし、自分達の未来を第一に考えるならば、痛みを伴いつつも仲間を守り知名度も上げられる合理的な判断になるのかなと思います。

ルビーはアイを第一に考え、アクアは今を生きる自分達を第一に考えたがために、二人はすれ違ってしまったのかなと私は考えています。

いや、アクアの場合は復讐が最初にあって、その次にルビーや重曹ちゃんたちのことを考えている感じですかね。「今を生きる自分達を”第一”」という表現は少し語弊があるかもしれませんが、ともあれアクアが復讐を果たしたその先まで考えて公表に至ったのは間違いないでしょうね。

アクアはアイのことを軽視していたということは決してありません。ただ、故人であるアイのことよりもルビー達の未来を優先してこのような行動に至ったのだと思います。

アクアはアクアなりの考えがあっての行動でしたが、それをルビーに理解してもらうことはできませんでした。ていうか、アクアは情報を出さな過ぎではないか?もっと事前に考えを共有していればまた違う未来があったような…。まあ、もしもは考えても仕方のないことではありますが。

まだまだこれからが大事な時期だというのに、兄弟が仲違いしてしまったのは心配でなりません。この先の二人の関係がどうなっていくのか見守っていきたいと思います。

そういえば、前回の感想記事で「暫く混乱が続きそう」と書きましたが、もう落ち着いてしまいましたね。【推しの子】はお話が爆速で進むのをすっかり忘れていました。

アイの過去の公表はかなり大きな出来事ですし、苺プロやB小町といったアイと関係の深い人々の台詞はもう少し多くてもいいんじゃないかなとは思いましたが、アクアとルビー以外の台詞は特にありませんでしたね(重曹ちゃんは状況説明の語りだけでしたし)。個人的な気持ちの問題ですが、この辺のキャラの内面はもう少し深堀りしてもいいような気はしました。

あと、父親についても今回のお話では全く触れられませんでしたね。モブとも呼べない街中の声で「父親は誰なの?」という声がありましたが、それくらいでした。

これだけの出来事ですから父親に触れてもおかしくないと思ってたんですが、アイの話題は美談として決着してしまいましたし、これ以上の踏み込みはないのでしょうか?

まあ、今回はアクアとルビーの決裂が主な話の内容だったので父親の話はまた別の機会にやるんだろうと思いますが、今回全く触れられなかったところを見ると父親には何の影響もなかったのでしょうか?どうなんだろう。父親側の状況がとても気になります。

さて、今回のお話ではアイの過去の公表による世間の様子や、アクアとルビーの様子が描かれました。次回は重曹ちゃんとアクアの関係が描かれることになりそうですが、果たして二人の仲は改善されるのか、次回のお話が気になります。

今回の公表によってアクアとルビーの知名度は一気に上昇したようですし、今後もアクア達の活躍や人間関係に何かしら影響は出てきそうですね。父親の件は全く触れられませんでしたが、近々何かしらアクションがあればいいなと期待しています。

アイの過去を公表したことによって変化する人間関係。アクアの言葉の意味も気になりますし、今後の展開が楽しみですね。

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