※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
【推しの子】第27話「バズ」が更新されました!
前回、辛うじて一命を取り留めた黒川あかねちゃん。
今回は、黒川ちゃんを自殺未遂にまで追い込んだ番組やネットの人々に対し、アクア、そして番組出演者の若者たちが一丸となってやり返すお話です!
読者側からしてもだいぶ心を抉られてきましたからね。
ここらで一発かましてほしいと思っていました!
10代の若者たちの友情に感動です!
それでは感想を書いていきましょう!
【推しの子】 第27話 登場人物
- 星野 愛久愛海(ほしの あくあまりん)
以下、アクア
アイの子供で双子の兄。ゴローの生まれ変わり。
鏑木Pからアイの情報を得るための交換条件として恋愛リアリティーショーに出演する。
黒川を追い込んだ制作側やネットの人々を見返すため、ある作戦を実行する。 - 黒川あかね(くろかわあかね)
以下、黒川
職業は”女優”。
生真面目で頑張り屋な性格で、仕事に役立ちそうな意見は積極的にメモを取っている。
恋愛リアリティーショーに出演するもののあまり目立てず、なんとか結果を残そうと奮闘するもののトラブルを起こしてしまい、ネットで誹謗中傷を受ける。
台風の中、突発的に歩道橋から飛び降りようとするが、ギリギリのところでアクアに止められる。
現在は番組出演見送り中。
- 鷲見ゆき(すみゆき)
以下、鷲見
職業はファッションモデル。
嘘と本当のギリギリをうまく狙える立ち回り上手。
黒川と仲が良く、黒川に対し真正面から気持ちを伝えていた。
黒川が自殺未遂をしたときは一番心配していた。 - 熊野ノブユキ(くまののぶゆき)
以下、熊野
職業はダンサー。
表裏が無くて味のある良いやつ。
今回のアクアの作戦では一番何もしなかったが、何故かリーダー面をしている。 - MEMちょ
以下、メム
職業はユーチューバー。
おバカ系で知られているが、絶対頭いい人。
黒川の件で度々アクアの相談役となる。
今回一番にアクアの相談を受けたのも彼女。
アクアの相談役になれる10代ってすごいな…。 - 森本ケンゴ
以下、森本
職業はバンドマン。
レーベル所属のプロ。
自分のバンドで作詞作曲、さらにヨソに楽曲提供もしている。
今回のアクアの作戦では、自身の得意とする”音楽”で貢献する。
ちなみに、ラブラドールが好き。 - 斎藤 ミヤコ(さいとう みやこ)
以下、ミヤコ
芸能事務所「苺プロ」の社長であり、アクアとルビーの保護者。
アクアが黒川の炎上騒動をさらに大きくしてしまったことを心配している。
—————————————————————————- - 星野 アイ(ほしのあい)
以下、アイ
アイドルグループ「B小町」の元センターであり、双子の母親。
20歳の誕生日とドーム公演当日、ストーカーに襲われ亡くなる。 - ゴロー
産婦人科医師。病院に入院したアイの担当医師。
アイの出産日当日に何者かに襲われ命を落とし、気が付くとアクアに生まれ変わっていた。 - さりな
ゴローの勤める病院に入院していた患者。ゴローとは仲が良かった。
アイの大ファンであり、ゴローがアイのファンになるきっかけとなった人物。
享年12歳。
【推しの子】第27話「バズ」
黒川の自殺未遂のニュースが流れ、界隈では様々な議論が巻き起った。
ニュースを知って中傷をやめた者もいるが、注目度が上がったことによりさらに中傷も加速し、結局はプラスマイナスゼロだった。
ここまで話を大きくして責任を取れるのかと、ミヤコはアクアに問いかける。
アクアは、黒川への注目度が上がっている今、勝負に打って出る意向を示した。
後日、アクアはメムに皆が映っている映像や写真はないかと訊きに行った。
その際、アクアは自分がどういったことをしようとしているのかをメムに打ち明ける。
メムはアクアの発言から、アクアが「私たち目線の今ガチ」をやりたいと思っていることを察した。
そして、黒川あかねの自殺未遂というニュースで注目度が高まっている今、叩くべきか擁護すべきか迷っている多くの人々に対し「共感性の高い意見(コンテンツ)」を提供すれば、世間の意見をひっくり返すことができると推察する。
コンテンツを提供するためのSNSアカウントや導線は既に確保できているため、動画が完成したらデータをくれとメムは言った。
アクアは動画の投稿くらい自分でやると言ったが、コンテンツを多くの人に届けるノウハウを持っていなかったため、ネット上のマーケティングとセルフプロモーションに長け「バズらせのプロ」として自信を持つメムに動画の投稿を任せることにした。
アクアは、この企画を他のメンバーにも話した。
すると、レーベル所属のバンドマンである森本ケンゴが楽曲提供をしてくれることとなった。
また、鷲見は“あのシーン”(黒川が鷲見の顔に傷をつけ動揺した時、鷲見が黒川を抱きしめ和解したシーン)が欲しいと発言した。
実は、あの瞬間は定点カメラで撮影されていたことを鷲見は知っていたのだ。
そのため、あの瞬間、鷲見は一応カメラ映りがよくなるように黒川を抱きしめていた。
鷲見と黒川が和解した瞬間の映像があることを知ったアクアは、番組ディレクターに映像提供を依頼しに行った。
話を聞いたディレクターは、映像データは持ち出し厳禁(というより、黒川を悪役に仕立てたことが世間にバレて番組が批判の対象にされないようにするため)として、映像は提供できないと答えた。
鷲見の顔に傷をつけたシーンを使われたくなければNGを出せばよかったのに、黒川はそれをしなかった。
黒川はプロで、自分達も仕事で番組を作っていると40歳のディレクターは言った。
しかし、そこでアクアはDに一言物申す。
「大人がガキ守らなくてどうすんだよ」
アクアの言葉を受け、ディレクターは一言「言えてるなぁ」と呟いたのだった。
その後、メンバーやスタッフから提供された写真や映像、森本の楽曲、そして「鷲見が黒川を抱きしめるシーン」の映像を使ってアクアは動画編集を始めた。
後ろでメンバーたちが盛り上がる中、アクアは寝る間も惜しんで動画を制作した。
そしてついに動画は完成し、投稿する準備が整った。
どれくらい伸びるかと不安と期待を抱く一同。
メムは、「最初の1分で100RTくらい行けば最終的には結構なバズになる」と予想する。
そして動画を投稿する瞬間、
「さあショーダウンと行こうぜ!」
と、一番何もしていない熊野ノブユキの掛け声で動画は投稿された。
投稿されたツイートが伸びていく様子を固唾をのんで見守る一同。
RT数は順調に伸びていき、なんと1分以内に”283件”ものRT数を獲得した。
その瞬間、大きなバズりを確信したメムは大声で喜びの声を上げたのだった。
そして、投稿した動画は24時間後に7万4千RTを達成し、黒川あかねのイメージを変革すると同時に「今ガチ」の人気を決定付けるものとなったのだった。
まとめ/感想
祝!動画リツイート数74000!!
今まで散々言ってきた奴らを見返し、あかねちゃんを救うという想いで作った動画がこれだけバズったということは…?
あかねちゃんが救われた!よかった~!!
番組出演者の10代の若者たちが一致団結し、1人の少女を救うことができました!!
役割分担としては、アクアが企画・動画編集、ケンゴが楽曲提供、ゆきが一番大事なシーンが実は残っていることを伝えて、最後にメムがマーケティング能力と圧倒的フォロワー数を活かして動画を投稿!
(なお、ノブユキ君はリーダー面役)
それぞれが自分の得意分野で動画制作に貢献し、「出演者目線での今ガチ」を作り上げました。
全ては仕事仲間であり友人のあかねちゃんを救うため。
本当に素晴らしい友情です!
正直、「恋愛リアリティーショー」と最初に聞いたときは絶対現場が殺伐とするだろうと考えていましたが、蓋を開けてみたら出演者たちが皆仲良しという嬉しい結果でした。
(むしろ、何で「恋愛リアリティーショーの現場は殺伐としている」なんて真っ先に考えてしまったんですかね?)
炎上騒動に自殺未遂というトラブルも起きましたが、それを何とか乗り越え、更に上塗りすることができたのは、出演者皆の仲が良かったからに他なりません。
この6人であればどんなトラブルが襲ってきても乗り越えていけそうな気がしてきますね。
さて、皆で制作した動画により、黒川あかねのイメージの変革に成功しました。
この後ネットの意見や番組側がどう変わっていくのか気になりますね。
また、この騒動を経て、出演者たちの関係性や、番組内での振る舞いがどう変化していくのかも楽しみです。
赤坂アカ先生はシリアスパートの後にコメディで思いっきりふざけることがありますからね。
これだけ重いシリアスの後ですから、次回以降は明るい展開に期待します!
それではまた次回!
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