【推しの子】第86話感想 AD回!

【推しの子】

※この記事はネタバレを含みます。

【推しの子】第86話「AD」が更新されました!

やばい、なんのひねりもない見出しになってもうた…。でもサブタイトルにもあるように、そうとしか言えないくらい今回のお話はADピックアップ回なんですよね。

思い返せば、これまでテレビ関係者で主要人物と関わりのあったキャラクターって、大体プロデューサーとか監督とか仕事に繋げやすい偉い立場の人が多かった印象ですが、そんな中でADといった一般的に立場の低い人物に焦点が当たるのは珍しい気がしますね。

つまり、それだけADの存在や仕事は重要ということなのでしょう。番組制作に尽力してくださっているスタッフさんたちに感謝です。

今回のお話では、そんなADの仕事や番組制作の裏側について描いてくれていて結構勉強になりました。やっぱりどんなお仕事も大変だよなぁ…。

それでは感想を書いていきましょう!

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【推しの子】第86話「AD」

ADの「吉住シュン」

今回のお話の主人公は、ネットバラエティ番組「深掘れワンチャン」でAD(アシスタントディレクター)をしている「吉住よしずみシュン」さん。

開幕早々ルビーに媚びを売られまくって「僕の顔がタイプなのかな!?」とか考えている勘違い野郎です。暖かく見守ってあげましょう。(ルビーに話しかけてもらえて羨ましいなぁおい!)

そんな吉住の「AD」の仕事は大変そのもの。ロケ場所探しからトイレ掃除まで「やれと言われたことは全部やる」のがADの仕事らしく、吉住は寝る間も惜しんで仕事をしていました。しかも上司の「漆原うるしばらD(ディレクター)」からは日頃から怒鳴られたりプレッシャーをかけられたりしている様子で、精神的にもかなりキツそうな印象を受けます。

しかも「深掘れワンチャン」はかなり際どいところを攻めた番組ですから、毎回取材許可を取るのも容易ではないでしょう。加えて、漆原Dの下で働くADには欠員が出ていて、実質吉住一人でADの仕事を回しているようです。そんな大変な状況でも番組制作に尽力している吉住には尊敬の念を抱いてしまいますね。

こうした裏側を知ってしまうと現実のADさん達にも感謝せずにはいられません。「AD 仕事」でちょっと調べただけでも同じような仕事内容が出てきますし、こうして漫画のモデルにもなるほどですから現実のADさんたちも激務の中で生活しているのでしょう。吉住を通して「AD」の大変さがヒシヒシと伝わってきます。せめて漆原Dのような上司だけは創作であってほしい…。

勿論、大変なのはADだけではないことは重々承知していますが、今だけは吉住(AD)に感情移入してしまいそうです。こうして頑張っているわけですから、そのうち頑張りが報われるといいですね。

週刊ヤングジャンプ2022年No.31号 【推しの子】第86話より引用

番組スタッフのお仕事

吉住が怒鳴られていたことを自宅でアクアに話したルビー。しかし、ルビーはテレビ業界の仕事について詳しくないためアクアとの会話についていけません。そこで、頼れるお兄ちゃんは番組スタッフの仕事について説明してくれました。解説助かる!

週刊ヤングジャンプ2022年No.31号 【推しの子】第86話より引用

本編中の表によると、番組制作スタッフ(ここではバラエティ番組のスタッフ)はいくつかの班に分かれていて、プロデューサー(P)、アシスタントプロデューサー(AP)、演出、ディレクター(D)、チーフアシスタントディレクター(CAD)、アシスタントディレクター(AD)と、それぞれに役割があるようです。

てか多いな。一つの番組を作るだけでもう一つの会社みたいです。

中でもADは「雑用」と書かれていることからして、やっぱり「何でも屋」って感じの仕事内容なんですね。雑用と一括りにしていてもやることは多い。他の役職のスタッフがやらないことを全部やるってことですものね。それは大変なわけだ…。

それにしても、こういった大勢の人が関わり、いくつもの仕事がある現場を説明するには漫画という表現はうってつけですね。表を見ればどの仕事がどんな役割があるのか、どんな流れで番組を作っているのかが一目瞭然。本編中に非常にわかりやすい表を描いてくれた作者様方に感謝です。バラエティスタッフの仕事内容に興味がある方は是非本編中の表をご覧ください。

決っっっして私が全役職について書くのが面倒くさいとか思ったわけではありませんからね!全っっったく思ってないですからね!!

コスプレイヤー深堀企画

さて、ADの仕事の大変さがいくつか語られたところで、吉住にさらなる心労が重なります。

漆原Dが持ってきた次の企画は、「コスプレイヤー」を深堀するというものでした。ここで出てきたのが今流行りの「東京ブレイド」!やっぱ時代は「東ブレ」だよね!

流行りアニメのコスプレをしている人なら沢山いそうだしアポを取るのも簡単そう。と思ったのも束の間、漆原Dは「普通のコスプレイヤーじゃ話にならないからな」と念押しをしてきました。エロ売りをしているコスプレイヤーや顔の良い芸能崩れのコスプレイヤーなど、過激なトークができそうなレイヤーを10名ほど連れて来いと漆原Dに言われてしまったのです。

確かに「深掘れワンチャン」は普段見聞きできないようなものを深堀する番組ですからそういった要望になるのも不思議ではありませんが、聞くからに公の場に出てくれなさそうな人を10人も連れて来いというのは凄い無茶ぶりですね。

しかも、漆原Dは「宣伝にもなるしすぐにアポ集まるだろ」とか言っていましたが、実際に連絡をしてみるとお断りの返信ばかり。筆者はコス界隈に詳しくないので実際のところはよくわかりませんが、【推しの子】世界のコスプレイヤーはあまりテレビに出たがらないようです。

ただでさえアポを取るのが難しいコスプレイヤーを相手に、さらにエロ売りやインパクトのある過去を持つ人に加え「東京ブレイド」縛りまで指定されて、吉住は心労からまた暗い顔をしていました。

そんな悩める吉住に、ルビーが後ろから声を掛けてきました。吉住の暗い顔を見てなにか力になれることはないかと協力を申し出るルビー。いろいろ八方塞がりだった吉住は、ルビーに「コスプレやってたりしない?」と訊いてみたのでした。

おいおい吉住ぃ!お前ルビーに「東ブレ」のコスプレさせようってのか!?良い事言うじゃあねぇか!このまま実現まで持ってってくれや!!

週刊ヤングジャンプ2022年No.31号 【推しの子】第86話より引用

ちょっと気になったシーン

今回のお話はADやバラエティスタッフの仕事内容に焦点が当てられていてルビーや復讐に関する内容には触れられなかったのですが、少しだけ気になるシーンはありました。そのシーンと言うのが自宅でアクアが番組スタッフの仕事について説明してくれた後の会話ですね。

アクアが現場に興味を持ちだしたルビーを意外に思い、ルビーに対して「どういう心境の変化だ」と訊ねているのですが、話し方がなんとなく探りを入れているように感じました。台詞の前に「・・・」もついていますし、何か考えていることは間違いなさそうです。

そんなアクアの質問に対して「プロとしての自覚が芽生えてきた」と返すルビー。アクアはその後さらっと会話を締めたように見えましたが、最後の台詞の前にも「・・・」が。アクアの反応からして、アクアはルビーに何か思うところがあるように感じます。まあ、前回のお話でルビーが誰かから入れ知恵されていることに気付いていましたから、その相手が誰なのか気になっているのでしょう。

今回の会話も、ルビーに入れ知恵をしている相手が誰なのか突き止めるために探りを入れたのかもしれません。しかし、ルビーはそれに気づいたのかどうかはわかりませんが、追加の質問をさせない返答で会話を終わらせました。あの何でも全部話してしまいそうなルビーは何処へ行ってしまったのか、今のルビーはなかなか油断ならない相手です。

水面下で腹の探り合いをしている星野兄妹。アクアが壱護に辿り着けるかどうか気になりますね。

週刊ヤングジャンプ2022年No.31号 【推しの子】第86話より引用

感想/まとめ

ADの吉住くんが主役のお話でした。

久しぶりに番組制作の裏側がガッツリ描かれたわけですが、やっぱりお仕事は大変そうですね…。特に今回はADにスポットが当たっていたわけですが、それで一話使ってしまいましたからね。吉住の働く姿を通してADの大変さが伝わってきました。

そんなただでさえ大変なところに、持ってきたのはコスプレイヤー深堀企画。コス界隈はテレビのアポが取りにくいうえにエロや「東京ブレイド」コス限定など多くの縛りを設けられて、吉住の苦悩は増すばかり。

というか、エロ売りしてる人などから過激なトークを引き出せとのことですが、そんなオチがわかりきっているような人よりも、”「東京ブレイド」が好きすぎて現実と二次元の区別がつかなくなるくらい重度のオタクと化したコスプレイヤー”を集めて対談させた方がより深みを覗けそうな気がするのは私だけでしょうか。「深堀り」が目的の番組ですから別にエロや辛い過去に行きつかなくてもいいと思うんですけどね。

まあそんな私の妄想はさておき、秘密裏にエロ活動している人や辛い過去持ちで過激なトークができる人なんてそもそもコス界隈関係なくテレビに出たがらないでしょうから、余計に取材のアポは取りにくいでしょうね。それを短期間でアポとってこいと言われるのですから、吉住が悩むのもわかります。

そこへ現れたのがルビー。この状況で現れたルビーはもはや救世主。吉住がつい頼りたくなるのもわかります。

果たして、吉住の「コスプレやってる?」との質問にルビーはなんて答えるのでしょうか。もし承諾したらルビーの「東ブレ」コス姿が見られたりするのでしょうか。何やそれ見たい!超見たい!

でも、ルビーはリポーターで顔が知られてますからどうなんだろうか…。知り合いに声かけるにしても、アクアも番組レギュラーとして認知されていますし…。

もしや、これは重曹ちゃんに「つるぎ」のコスプレさせて「顔の良い芸能崩れのコスプレイヤー」として出演させる前触れなのでは!?それはそれでオラわくわくしてきたぞ!!早くコスプレイヤー特集の撮影を始めてくれぃ!!(まだルビーの返答も聞いてないけどね!)

さて、コスプレイヤー深堀企画が成功するのかどうか気になるところですが、来週の【推しの子】は休載です。いつものサイクルですね。

また一週間あいだが空いてしまうのは寂しいですが、アニメ化が発表されて以降様々なところで動きがあるので、グッズやアニメ情報に目を向けてみるのもいいかもしれませんね。

原作の漫画もアニメやグッズ情報も、これからの【推しの子】から目が離せませんね!

それではまた次回!

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