【推しの子】第111話感想 映画のために奔走する大人たち

【推しの子】

※この記事はネタバレを含みます。

【推しの子】第111話「拝金と情熱」が更新されました!

前回より「15年の嘘」制作に向けて本格的に動き始めた【推しの子】。今回は映画を製作するにあたって様々な会社に声を掛け、あちこち奔走する鏑木Pと五反田監督のお話です。

【推しの子】で描かれる制作サイドの裏話的なやつ。カメラの前で演技をするキラキラした若者たちもいいですが、映画制作のためにあちこち走り回る大人たちもかっこいいですね!

それでは感想を書いていきましょう!

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【推しの子】第111話「拝金と情熱

配給会社に総当たり

映画を映画館で上映するためには、映画の上映に向けて宣伝や営業などを行ってくれる配給会社の協力を得る必要があります。鏑木Pと五反田監督は「15年の噓」制作のため、各配給会社にプレゼンをして回りました。

鏑木Pは配給会社に所属していないフリーのプロデューサーのため、配給会社には企画の持ち込みをしなければならないそうです。会社に所属のプロデューサーなら企画の持ち込みなどはある程度簡略化できるのでしょうか?この辺はあまりよくわかりません。

毎回企画書を用意するのは大変だと思いますが、フリーだけに特定の会社に縛られることがないため、一社がダメでもすぐに次の会社へアタックすることができる強みがあります。

はじめは大手の配給会社をあたり悉く断られていたものの、鏑木Pの粘り強い総当たり戦によって何とか配給会社を1社押さえることができました。

しかし、配給会社の協力を取り付けたからといって終わりではありません。「15年の噓」はそもそも内容がセンシティブで挑戦的な内容のため、協力を引き受けてくれた配給会社も多少厳しい条件を提示してきたようです。広告費諸々は出してくれるが、実製作の費用は監督たちで用意しなくてはなりません。

その額、最低でも1億円。大きな会社なら大したことない金額でも、個人(鏑木Pと五反田監督)で集めるとなるとその苦労は計り知れません。

こういった費用集めはいわゆる製作委員会方式という様々な会社から出資を募る方法を取るそうで、配給会社の次は出資者を募るために、鏑木Pと五反田監督はまた奔走することになるのでした。

ふむ、このお話を読む前から映画制作には多くの人が携わることや大金が必要になることは知っていましたが、こうした配給会社へのプレゼンや資金集めに駆け回っているところを目の当たりにすると、やっぱり大変なんだぁと感じますね。

配給会社にしても出資者にしても大金がかかっているわけですから出資するかどうかは慎重になりますし、お金を出してもらうというのは一筋縄ではいきません(特に「15年の噓」は難しい企画ですし)。

さらに、配給と出資者を押さえた後にもキャスティングやら関係各所との連携やら、やることはまだまだ山積みです。こうした地道な裏方の活動に奔走する大人たちには、敬意を表さずにはいられませんね。

週刊ヤングジャンプ2023年No.15号 【推しの子】第111話より引用

制作にかける情熱

今の時代はネットの時代。スマホ一台あればいくらでも映像作品が作れて、ネットという公開の場も用意されている時代。一昔前とは違い、わざわざ断られるリスクを冒して配給だ出資者だと駆け回らずとも、映画を作ることもそれを公開することも容易なわけです。

そんな時代にありながらあえて劇場に拘るのは何故か、と鏑木Pは五反田監督に尋ねました。

五反田監督の返事は、「そこ(劇場)じゃないとムーブメントの中心は狙えないから」というものでした。「社会現象」と呼べるほどのムーブメントを起こせるのは大金が動くコンテンツだけ、というのが五反田監督の考えでした。

言われてみれば、社会現象と呼べるほど大きなブームになるものは大抵劇場上映の映画だったりテレビの番組だったりしますね。最近はネットの拡散力も強くなっているとはいえ、ネットの中だけで社会現象を引き起こすような事例はまだあまり聞かない気がします。

普段の調子からはあまりイメージできませんでしたが、五反田監督は「社会現象」を引き起こせるほどの大作を作りたいという野望を抱いていたようです。やはり監督もクリエイターですね。作品にかける熱意は人一倍です。

一方、鏑木Pは五反田監督のような情熱よりも、利益を優先する拝金主義者。より長い期間より多くの人から評価されることよりも、お金になればそれでいいという考えを持っていました。

しかしながら、鏑木Pは普段からあらゆる役者や出資者らと繋がりを持ち続け、映像制作に関する全ての工程の知識を持ち、さらにプロデューサーとして現場全体を取り仕切るという普通の人にはなかなかできないことをやってのけています。こんなこと、映像作品に対する情熱がなければやっていられませんね。

普段は掴みどころがないうえにお金のことばかり気にしているような人ではありますが、鏑木Pの映像作品にかける熱意もまた人並み以上でしたね。

映画を撮る側もプロデュースする側も熱意は十分。どんな映画になるのか楽しみですね。

週刊ヤングジャンプ2023年No.15号 【推しの子】第111話より引用

感想/まとめ

映画製作のために奔走するおじさんたちのお話でした、

アイドルとか俳優とか、芸能界の煌びやかな部分を見ていると忘れがちですが、監督やプロデューサーの各社へのプレゼンや出資者集めとか、こういう働きかけをしてお金を集めてやっと作品が作れるようになるんですよね。大変だろうけど、こういうところで活躍する大人たちもかっこええものやなぁ。

五反田監督と鏑木Pの熱意が感じられたのも良かったですね。監督が社会現象を起こしたいなんて大きな野望を抱いているとは思いもよりませんでした。かなりのプロ意識を持っていることは感じていましたが、それにしても大きな野望を抱いていたものです。やはり五反田監督もクリエイターなんですね。100年後も残る監督の作品、観てみたいですね。

鏑木Pは飄々として掴みどころがないように見えますが、彼もまた映像作品にかける情熱は相当なものでしたね。たしかにあらゆるテレビ番組やドラマに関わってるなとは思っていましたが、なんとまあ顔が広いこと。

日頃から役者、テレビ関係者、出資者といった業界の人々と交流を深め、映像制作の工程全ての知識を持っていて、さらに現場全体のケアと牽引までやりこなすなんて、こんなん好きじゃなきゃやってられないですよね。

拝金主義者というワードが出てきましたが、本当にお金だけが目的ならもっと稼ぐ方法なんていくらでもあるでしょうし、これだけ手広くできる鏑木Pなら何だってできるでしょう。

それでも映像関係の仕事に長年就いているということは、それだけ映像作品に対する熱意があるということに他なりません。普段何考えてるのかわからない鏑木Pのカッコいいところが垣間見えた瞬間だなと思いました。

五反田監督は勿論のこと、鏑木Pからも情熱が感じられて何より。是非とも二人三脚で「15年の噓」を成功に導いていただきたい。社会現象を起こせる作品、私も期待しています。

それではまた次回!

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