※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
あやかしトライアングル第49話「雨と電話」の感想です。
あやかしトライアングル第49話「雨と電話」
日照り神と仲直り…?
日照り神は祭里の攻撃によって大きなダメージを受け、妖力を大幅に減少させましたが、なおも敵意は失わず祭里に襲い掛かってきました。
そこへ、すかさず割って入ったすずは、”折神”を使って日照り神の傷口を塞ぎ、和解しようと優しく語りかけました。
妖巫女で妖の王であるすずは、妖を”祓う”ことではなく”友達になる”ことで無害化しようと試みたのです。
そんなすずの姿を見て、かつて比良坂命依と会話した時のことを思い出す日照り神。
昔のように猛暑を畏れなくなってしまった現代人に対し、「どうすればいい」と悩む日照り神に、すずは「友達になろう」と手を差し伸べました。
すずの差し出した手を見つめ、握手を交そうとする日照り神。
しかし、日照り神の手がすずの手に触れる直前、祭里が日照り神の身体を引き裂いてしまいました。
せっかく和解できそうだったのになんてことしてくれたんだ!と怒りたくなるシーンですが、祭里には日照り神を祓わなければいけない理由がありました。
実は、日照り神はすずと握手を交す直前、灼熱の妖気を手に集中させ、すずを燃やそうと企んでいたのです。
日照り神は比良坂命依とすずの言葉で人間に心を開いたわけではなく、むしろすずが無警戒なのをいいことに焼き殺そうとしたのです。
まさに間一髪。あのまますずが握手してたらと思うとゾッとします。
すずは非常に残念そうな顔をしていましたが、危害を加えようとする以上、危険な妖を祓うのが祓忍。
どうやってもわかり合えない妖もいると、すず達は再認識したのでした。
ちなみに、今回活躍がなかった宗牙パイセン。
祭里の生乳を見て倒れたことで深く落ち込んでいました。
未熟にもほどがあるぞ宗牙パイセン!
これは、もっと祭里の裸を見て、女体に耐性をつける”行”をするしかありませんね!
比良坂命依なら・・・
日照り神が討伐されたことで、小美呼市には梅雨らしく雨が降った。
祭里は日照り神討伐の報告などでバタバタして、すずのフォローができなかったことを気にしていました。
思い切って電話を掛けると、すずは入浴中。
祭里が心配していたより落ち込んではいない様子でした。
というのも、すずも長年祭里を傍で見てきた人間ですから、祭里の祓忍としての活動に一定の理解は示していました。
とはいえ、妖巫女、妖の王として日照り神と和解したかったのもすずの本心。
「仕方のないことだ」となんとか自分を納得させていました。
未だ葛藤を抱えているすずは、祭里との電話越しに「私は仕方ないと思えるけど」と言うと、「もし命依さんだったらどう考えるだろうね」と続けたのでした。
廃墟に腰掛ける比良坂命依のシーン。
傍にいるのはかつて対峙した人妖「日喰想介」の霊魂かなにかでしょうか?
…なんだか、雲行きが怪しくなってきましたね。
梅雨だけに。
感想/まとめ
日照り神の討伐、そして、比良坂命依の存在が改めて強調されたお話でした。
日照り神は強力な妖なのですが、なんだかあっけなく終わってしまいましたね。
塵塚怪王のときは画楽がいなかったら相当ヤバかったのに、今回はほぼ祭里だけで討伐してしまいました。
それだけ祭里が強くなったということですが、その力(魄)に影響を与えたのが[“ふんどし”を”パンツ”に変えたこと]だというのですから笑ってしまいます。
日照り神ほどの妖をこれだけ圧倒して倒せたのですから、残り2体の復活した妖の討伐も心配なさそうですね。
とまあ、安心したのも束の間、ここへきて比良坂命依の存在感が強くなってきました。
これまでのお話を読む限り、比良坂命依は人間よりも妖との仲を大切にする人物です。
妖に対しては非常に友好的ですが、人間に対しては人柱として生贄にされた手前、恨みを抱いている可能性もあります。
そんな比良坂命依は、祓忍に祓われた妖をどう思うのでしょうか。
すずの「命依さんだったらどう考えるんだろうね」という言葉が妙に恐ろしく感じます。
最後のページの「つながる、二人のココロ」というのは、”すず”と”命依”の心が繋がりつつあるということを示唆しているのでしょうか。
果たして、今回の復活した3体の妖を倒した先に一体何が待ち受けているのでしょうか。
この先の展開から目が離せませんね。
それではまた次回!
P.S.
あやかしトライアングルの人気投票ですが、悩んだ結果「鳥羽弥生(ヤヨ)」に投票しました。
本当はルーにも投票したいところでしたが、今回はルーよりも登場回数の少ないヤヨに一票。
ヤヨルーの出番がもっと増えることを期待しています。
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これまでのお話はこちらから
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