※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
あやかしトライアングル第99話「峠のぬりかべ」の感想です。
あやかしトライアングル第99話「峠のぬりかべ」
峠道を塞ぐぬりかべ
前回の怨霊退治から一夜明け、祭里は今度はポ之助の救援依頼に応じて宗牙パイセンの元へと駆け付けていました(ちなみにすずは寝てました)。どうやらパイセンは忍務で苦戦を強いられているようです。
祭里が現場に到着すると、そこには峠の道を塞いで眠りこけている巨大な「ぬりかべ」が居ました。この峠の道は昼頃になるとそれなりに車が通るようで、ぬりかべが道を塞いでいると大事故になりかねないため宗牙パイセンに撤去の忍務が下ったそうです。(ていうか、ぬりかべ犬っぽくてかわいい)
ぬりかべの前でポ之助から経緯の説明を受ける祭里。すると、向こうの方から猛スピードで走ってくる宗牙パイセンの姿がありました。どうやらパイセンは加速をつけてぬりかべを押し退けようとしていたようです。
しかし、パイセンは祭里の姿を見ると急ブレーキをかけました。しかし急に止まれるはずもなく、パイセンはそのままの勢いで祭里に“ぬりかべドン”をしてしまいました(ぬりかべドン…?)。神速の加速をつけたうえに妖のぬりかべを使って壁ドンする漫画なんて初めて読んだ気がします(笑)。
合流した祭里と宗牙パイセンはそこから二人でぬりかべを動かす方法を考え始めました。恋緒の作った妖が嫌う匂いを放つ”とんずら香”を試してみたり、祭里が”嵐身の術”を使ってぬりかべを押してみたりしましたが、ぬりかべは全く動く気配がありませんでした。
一方、祭里はぬりかべのくしゃみで祓忍装束を吹き飛ばされて裸同然の格好になったり、ぬりかべを押そうとしてぬりかべの中に取り込まれ“壁尻”状態になったり、いろいろ試す度にどんどんハレンチな状態になっていきました(いやそうはならんやろ)。
祭里と宗牙パイセンが二人がかりでいろいろやってもビクともしないぬりかべ。今のところ作中でもトップクラスの強固さを誇っているような気がします。どうやら、強固な自我を持つ妖は人の信仰がなくても力を維持できるらしい(例:シロガネ)ですが、このワンコのようなぬりかべは一体どれほど強固な自我を持っているのでしょうか…。(マイペースなだけかも?)
土砂崩れ
ぬりかべをどかそうとあれこれしている内に峠には雨が降り始めました。何をしても動かないぬりかべを相手に祭里とパイセンがどうしたものかと頭を悩ませていると、山の方から何やら地響きが聞こえてきました。見ると、山が土砂崩れを起こしていたのです。
山のふもとには集落があるため、このままでは集落が危険に晒されてしまいます。しかし、山から勢いよく流れ出た土砂崩れは丁度ぬりかべの巨体でせき止められました。そう、ぬりかべはこの土砂崩れを予見し、集落の人々を守るべく峠の道に居座っていたのです。
しかし、土砂崩れの勢いが強すぎるのか、土砂崩れをせき止めていたぬりかべもどんどん押されてしまいました。そこで祭里と宗牙パイセン(あとポ之助)は力を合わせてぬりかべを押し戻し、どうにか土砂崩れを抑え込むことに成功しました。
その後、雨が上がり、土砂崩れも収まったことを確認したぬりかべはお礼の言葉を言う祭里たちを一瞥すると何処かへと歩き去って行きました。多くを語らないぬりかべワンコさんかっこいいです。
ぬりかべの活躍のおかげで集落に被害を出すことなく土砂崩れは収まりました。そして、祭里と宗牙パイセンもまた、共に忍務に対処したことでより親密度が高まりました。
すずのいない間にどんどん仲良くなる祭里と宗牙パイセン。このまま二人の関係がどこまで進展するのか非常に楽しみですね。
感想/まとめ
なんかいろいろと盛りだくさんなお話でした。
今回のカラー扉絵はすずでした。お腹のお肉をつまんで、お腹周りをちょっと気にしている様子ですね。まあ、あれだけ甘いものを日常的に食べていたら多少太るのも無理はなさそうですが(笑)。そのうちすずのダイエット回とかが来たら面白そうですね。
さて、今回のお話は何と言うか、スケベを描きたかったのかなって感じがしました(笑)。ぬりかべの登場や土砂崩れのくだりがなんの脈絡もなく突っ込まれましたからね。後々何かしらの理由や役割が追加されるのでしょうが、今のところは特にストーリーに関係ある感じではなさそうですね。
そんなわけでスケベ描写に目を向けると、流石は矢吹先生といったところでしょうか。”壁ドン”に”壁尻”と、ぬりかべをここまで余すことなく活用する作品がありましたでしょうか。矢吹先生の発想力には毎回驚かされます。
それと、今回のお話で判明したことですが、祓忍装束の下って網目の薄着一枚だけだったんですね…。しかもパンツ以外は一切の下着を着けず直接肌の上に網目の装束を着ている様子。薄々わかっていたことではありますが、祓忍装束の下エッチすぎんか…。一応戦闘服なんだし、もう少ししっかり着込んでいても罰は当たらないと思う。でもえっちぃから今のままでもOKです!
ぬりかべを使ったハプニングも、ある意味こだわりが感じられる祓忍装束の下着も、矢吹先生の発想力は本当に素晴らしいと再認識したお話でした。それにしても、わざわざエッチ回を作って引き延ばしてまで祭里達を山に留めるなんて、次のお話で何かあるのでしょうか?
さて、次のお話であやトラは100話を迎えますね。連載当初から追ってきたあやトラももう100話、なんだか感慨深くなってしまいます。記念すべき第100話はどんなお話になるのか、来週の更新が待ちきれませんね!
それではまた次回!
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