※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
あやかしトライアングル第98話「祭里VSルーシー!?」の感想です。
あやかしトライアングル第98話「祭里VSルーシー!?」
“怨霊”という存在
さて、一週間ぶりのあやトラですね。前回は落ち武者の怨霊にルーシーが憑りつかれてしまいました。怨霊の目的は妖巫女から生命力を奪うこと。その目的のために障害となる祭里を排除せんと、怨霊はルーシーの身体を使って祭里と戦闘を繰り広げていたのでした。
ここで、あやトラの作中で“怨霊”という存在がいることが明らかになりましたね。
“怨霊”とは人の恨みの思念体で非常に攻撃的な性質を持っているそうで、以前登場した「縊鬼」や”異妖”と呼ばれる妖と同種のものだそうです。”異魂”や”異妖”も人の負の残留思念から生まれる妖ですから”怨霊”が同種の存在と言われても納得できますね。
“異妖”も”怨霊”も発生理由がすげー似てますが、わざわざ別で紹介したということはそれぞれちょっと異なる存在なんでしょうね。筆者としては、”異魂”や”異妖”は生者死者問わずストレスや不安といった人の負のエネルギー(残留思念)から生まれる存在で、”怨霊”は死んだ人間の想い(恨み)から生まれる存在なのかなと捉えています。「縊鬼」は自殺した人間の生者への恨みから生まれているのでどちらかというと”怨霊”寄りの存在なんでしょうね(たぶん)。
まあぶっちゃけ、これらの存在は生まれる理由が似すぎていてどこまで厳密に分けているのか現状ではよくわかりません。人間への恨みから生まれたカゲメイなんて”怨霊”ではなく”人妖”(異妖系統)扱いされてますからね。あ、でもカゲメイは比良坂命依のオモカゲだから少し特殊な存在なのかな?
ともかく、古来より存在する妖や、”異妖”や”人妖”といった妖以外にも”怨霊”という存在がいることが明らかになりました。もう祭里たちの周辺で起こる事件は”異妖”関係の事件しかないのかと思っていましたが、今後は”怨霊”などの異妖系統以外の存在による事件が発生するかもしれません。今回で明らかになった”怨霊”という存在がこれからのあやトラにどのような影響を与えるのか楽しみですね。
乱される心
怨霊に憑りつかれたルーと戦闘を繰り広げる祭里。怨霊相手に攻撃をしたり祓ったりする前に、まずは怨霊をルーから引き剝がさなければなりません。
怨霊をルーから引き剥がすべく風の術を発動しようとした矢先、ルーのスカートが捲れ、祭里は気づいてしまったのです。ルーがノーパンであることに…。
ルーがまさかのノーパンで戦闘していたことに気付いてしまった祭里は、風の術を使おうとするたびに心を乱されまともに戦うことができなくなってしまいました。その結果窮地に追い込まれ、すずを怨霊の魔の手に晒してしまう体たらく。ノーパンくらいで戦えなくなってんじゃねぇ!修行が足りんぞ修行が!!
祭里もすずも怨霊に押さえられてしまい絶対絶命のピンチ。そこに二人を助けるべく飛び込んでいったのはヤヨでした。ヤヨがルー(怨霊)に体当たりをかましたことで、祭里とすずは怨霊の魔の手から解放され、反撃のチャンスを掴むことができました。
ヤヨは妖が視えるだけの一般人のはずなのですが、こういった行動を見る度にその優しさと度胸は常人離れしているような気がしてなりません。友人のピンチという状況ではあるのですが、刃物を持って強烈な殺意を振りまいている相手に突撃できるような人間はそうそういないでしょう。
戦えるだけの武力を持たずともこういった行動がとれるヤヨは素晴らしい。素晴らしいけど、正直毎回味方を庇った直後に殺されそうになってて危なっかしいからそこはなんとかしてほしい。でも、こういうことができる人だからヤヨは推したくなるんですよねええええ!!!
シロガネのファインプレー
ヤヨのおかげで逆転のチャンスを掴んだ祭里たち。怨霊がヤヨに気を取られているうちに、祭里はシロガネに指示を出し、すずは折神を使って素早くシロガネをルーのところへ飛ばしました。
ルーの股間へと飛び込んでいったシロガネはルーに衝突する直前に開眼。“変化の術”を用いて己をパンツと化し、ルーの股間へと憑りつきました。
ルーにシロガネパンツが装着されたことで祭里は平常心を取り戻し、祓忍法“風絡(かぜがらみ)”によってルーの身体から怨霊を引き離し、そのまま無事に怨霊を祓うことができたのでした。
皆それぞれの活躍があったとは思いますが、やはりこの戦いおけるシロガネの功績は大きいでしょう。シロガネのパンツ化にあっぱれです。ただね…シロガネって元”妖の王”なんでしょ…?この扱いでホントにいいのかシロガネ…。
戦いは何とか収まったものの、今後のシロガネの扱いに少しだけ不安を覚えたお話でした(笑)。
感想/まとめ
ヤヨの勇気とシロガネのパンツ化が戦いを勝利へと導いたお話でした。
今回の扉絵は「不思議の国のアリス」衣装を身に纏ったルーシーと耳がウサギになっているシロガネでした。ルーシーは元々金髪ということもあり、アリスの衣装が非常に似合いますね。とっても可愛いです。今後もこういった童話とのコラボ衣装を期待したくなってしまいますね。
さて、今回は”怨霊”という存在が敵として登場しましたね。「縊鬼」や”異妖”と同種ということなのでどこまで厳密に分けているのかはわかりませんが、異妖系統や妖とはちょっと違う性質を持っているっぽいですね。
敵のバリエーションが増えればその分多種多様な敵を登場させることができますから、戦闘やキャラ間の関係性にも幅を持たせることができそうです。正直最近は敵が”異妖”や人妖”ばかりだったので性質の異なる敵の出現は嬉しく思います。これからあやトラにどんな敵が登場してくるのか今から楽しみですね。
それにしても、祭里はまだまだ修行が足りん!女子のパンツを見ても心が乱れなくなっていることには成長を感じますが、相手のノーパンを見たくらいで戦えなくなるのはまだまだ甘い!
そりゃあ思春期男子に女子のノーパンは刺激が強すぎることは承知していますが、一歩間違えば自分も味方も命の危険に晒してしまうので、修行でもなんでもしてせめて戦闘中は女性の全裸を見ても全く動じない心を身に着けてほしいものです。ノーパンへの耐性をつけたいなら、すずに頼めばきっと喜んで協力してくれますよ!(偏見)
そんな祭里がロクに戦えなかったことでわざわざ窮地に陥った戦闘でしたが、逆転のチャンスを作ってくれたのはヤヨでした。いや、やっぱりヤヨは凄いですわ。一般人ですから戦えるだけの力なんて持っていないというのにあれだけの行動がとれるのは尊敬します。でもすぐヤられそうになって危なっかしいからほどほどにね…。
からの、シロガネがパンツになるというファインプレー。シロガネがパンツにならなければせっかくのチャンスも生かせなかったわけですから、変化と聞いて即座にパンツだと理解したシロガネは非常に優秀ですね。流石元妖の王。いや、そうだよね…シロガネって元妖の王なんだよね…。このままでええんかなぁシロガネさん…。
さて、シロガネの元王としての尊厳を犠牲に、誰もけが人を出すことなく怨霊騒動は収まりました。しかし、最後のコマでは何やらポ之助が助けを求めたそうな顔で祭里を見ています。果たして次はどんな波乱が待ち受けているのか、次のお話が楽しみですね。
それではまた次回!
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