※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
あやかしトライアングル第91話「かなで」の感想です。
あやかしトライアングル第91話「かなで」
すずと祭里の出会い
幼き頃のすずと祭里の出会い。当時の祭里は「すず」ではなく苗字の「かなで」呼びだったんですね。
どのようにして祭里とすずが仲良くなったのか気になっていましたが、なるほどなぁ。前世で化け物扱いされていたすず(妖巫女)でしたが、子供の頃の純粋な祭里と出会ったことで心を救われていたんですね。
祭里は当然無意識だったでしょうけど、祭里はすずを化け物呼ばわりしないし、なにより祭里のキラキラと輝く無邪気な目が当時のすずには救いだったんですね。傷心中のところに優しく寄り添われたら、そりゃあ好きになっちゃいますよ。
荒みがちな現代人も子供の無邪気な言動を見て癒されることが度々ありますが、やっぱり子供の無邪気さって凄い力があるんですね。
さらに、すずが髪を短くした理由もこれまた良い。
当時は髪を長く伸ばしていたすず。幼少期の面影を残す幼心ちゃんも髪が長いですよね。「髪は神に通ずる」という言葉を大事にし、長い髪の毛を大切に扱ってきたすずでしたが、そんなすずが髪を切った理由が“短い髪もかなでなら似合うだろうな”と祭里が言ったからでした。
これはつい頬が緩んでしまうような理由ですね。何か悲しい理由があったとかではなく、好きな人がそういったから髪を短くしたと。すずは初登場時からショートヘアだったのであまり意識したことはなかったですが、まさかこんな背景があったとは。良いお話が知れて少しほっこりしました(笑)。
そして、祭里と一緒にいるために転生の記憶は不要だと思ったすずは、髪と一緒に妖巫女としての人格を切り離したそうです。さらっと言ってますが結構凄い事してますね。
こうして、転生の記憶は幼心ちゃんの人格が引き継ぎ、主人格のすずは転生の記憶を忘れて新しい人生を歩み始めたのでした。
カゲメイ登場
幼心ちゃんの過去の回想も一段落。と、そこへカゲメイが現れました。
どうやらカゲメイは幼心ちゃんを取り込んで力を増強しようと目論んでいるようです。まあ、やっぱりそうなりますよね。
しかし、それをただ見ているだけの祭里ではありません。カゲメイの台詞が言い終わらないうちに「木ノ葉隠」の術を使いカゲメイの視界を遮ると、そのまま幼心ちゃんを連れて逃走しました。
黒折神による攻撃をはじいたり、木の陰に隠れてみたり、鬼ごっこ感覚で逃げ回る祭里たち。あの、カゲメイは一応作中でも最強クラスの妖なんですが…。
最後は空を飛んでカゲメイから完全に逃げ切り、空の上で何事もなかったかのように幼心ちゃんと会話を再開する祭里。めっちゃ余裕で逃げ切っとるやん。最初は宗牙パイセンと想介に助けてもらってやっと逃げられたというのに、祭里いつの間にこんなに強くなったんやろか。
かなで
過去の出来事を打ち明け、カゲメイとの鬼ごっこも経て、祭里と幼心ちゃんはより親密な関係になれたようです。最後にしれっと「かなで」呼びする祭里がかっこいい。
その後、送ってもらったのか自分で帰ったのか、幼心ちゃんはすずの元へ帰ってきてくれました。「本当の祭里は男の子だってことを忘れないで」と言いながらすずの中へと戻っていく幼心ちゃん。これにて家出騒動は一件落着ですね。
最後に、自分のことを「かなで」と呼んでもいいよと言った幼心ちゃん。祭里に昔の呼び方で呼ばれたのが嬉しかったんですね。これからは筆者も幼心ちゃんのことを「かなで」と呼ぼうと思います。
感想/まとめ
家出騒動の解決と、「かなで」呼びが始まったお話でした。
幼き頃の祭里とすず、可愛かったですね。祭里の純粋な心が傷心していたすずの心を救ってくれました。
前世の記憶があるということは、当時のすずはつい最近まで化け物扱いされてたうえに人柱にされたばかりだったわけですから、ネガティブな思考になっていてもおかしくありませんよね。そんなすずの心を無意識のうちに救ってくれた祭里少年はまさしくすずのヒーローですね。そりゃ好きになるってもんですよ。髪を短くしたエピソードは恋する乙女って感じでほっこりしてしまいました。
それと、カゲメイの存在を危惧していたわけですが杞憂に終わってくれましたね。
幼心ちゃんがカゲメイに取り込まれたらヤバいと思っていたのでもっと緊迫したシーンになるかと思いましたが、緊迫どころか”鬼ごっこ”になってしまいました。最初に出会った頃なんかはボコボコにされてなんとか逃げ切った感じだったのに、それだけ祭里が強くなったのか、それともカゲメイが手を抜いていたのか…。まあ何にせよ幼心ちゃんが無事でよかったです。
ただ、(現状で)一応ラスボスポジションのカゲメイがただのギャグキャラみたいな扱いになってきているので、また初登場時みたいな強者感を出してほしいなぁと思ったり思わなかったり。
そして、最後に「かなで」と呼ばれたい幼心ちゃんが可愛い。昔の呼び方で祭里に名前を呼んでもらえたことが嬉しかったんですね。でも主人格のすずにはその理由を明かさない。祭里と幼心ちゃんの、すずも知らない二人だけの秘密って感じがまた良いですね。「幼心ちゃん」はちょっと長いなと思っていたところなので、これからは筆者も「かなで」と呼ばせていただこうかと思います。
さて、「かなで」の家出騒動も一段落して次回が気になるところですが、来週のあやトラは休載になります。
移籍時の告知であった「3回連載して1回休み」のサイクルですね。そろそろ来るかと思っていましたが、丁度そのタイミングだったようです。
毎週あやトラが楽しめないのは少し寂しくもありますが、何よりも矢吹先生のペースが一番大事。次回の更新(5月23日)まで、単行本でも読み返してゆっくり待つことと致しましょう!
それではまた次回!
単行本発売中!
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