※この記事はネタバレを含みます。
【推しの子】第120話「実力不足」が更新されました！
前回はさりなの母親とアクアが接触、そしてルビーの母親への想いが垣間見えたお話でしたね。
今回のお話はそんなルビーの掘り下げ回。「アイ役」を演じるために自分自身と向き合うことはできるのか…。ルビーにとってはなかなか酷なことかもしれませんが、頑張って乗り越えてほしいですね。
それでは感想を書いていきましょう！
【推しの子】第120話「実力不足」
過密スケジュール
前半では、今のルビーの状況が描かれていましたね。
売れっ子になって忙しいとは聞いていましたが…思ってた以上に忙しそうでしたね…。文字通り寝る間も惜しんで朝から晩まで収録やダンスの振り付けなどで大忙し。ロクに休む時間もありません。
タレント活動とアイドル活動と学業をこなすだけでも大変だというのに、それに加えて演技の練習もしないといけないとか、傍から見ていて心配になるレベルです。
しかし、だからと言って演技を疎かにするわけにもいきません。特にルビーは役者としては実力不足。「15年の嘘」にはフリルやあかねちゃん、重曹ちゃんにアクアといった演技力に優れた人材がたくさん採用されていますから、それらに見合うだけの実力を短期間で身に付けなければなりません。
現状でもルビーはかなり頑張っているのですが…元々演技力があったとはいえ、主演に見合うだけの実力を獲得するのは一朝一夕ではいかないのでしょう。
無理はしないで…とは言いづらい状況ですが、くれぐれも体調には気を付けて頑張ってほしいですね。
重曹ちゃんのアドバイス
後日、ルビーは重曹ちゃんの演技の現場を見学していました。何か役作りのヒントを得ようとしているようです。
唐突な重曹ちゃんのお仕事シーンに歓喜した有馬かなファンも多いでしょう。そんな重曹ちゃんの演じた役は「好きな男の髪の毛を料理して美味しそうに食べる女」。…なんやねんその役。重曹ちゃんの恍惚とした表情は素晴らしいものでしたが、役が尖りまくってますね。
さらに、ここでまさかのシマカンが登場。重曹ちゃんのスキャンダル騒ぎ以降全く出番がなかったので忘れかけていましたが、まだ登場する機会があったんですね。重曹ちゃんをスキャンダルに巻き込んでくれやがったので、責任取って重曹ちゃんには良い仕事を紹介してあげてほしいですね。
さて、収録後、重曹ちゃんは役作りについてルビーにアドバイスをしました。
重曹ちゃん曰く、役作りに必要なのは「自分自身を理解し、自分の中にあるものが何か正しく理解する事」。自分のアレが好きコレが嫌いだとかいう感情を膨らませたり抑えたりすればいいと重曹ちゃんは言いました。
なるほど。良い演技をするにはまず自分を知ることが大事なんですね。尖ったキャラを演じた直後でギャップが凄いですが、勉強になりますね。
こうして、重曹ちゃんから役作りのコツを教わったルビー。これで悩みが解消されればいいのですが…。
自分自身と向き合う
重曹ちゃんからのアドバイスを受けたルビーはその夜、自分はどういう人間なのかと考えました。
その中でふと頭をよぎったのは台本の「母親に愛されていないと認めるシーン」。ルビーの中では、「お母さんは私の事を愛していない」という考えが湧き上がってきました。
自分の中に湧き上がってきた考えを「違う」と否定するルビー。思い起こされるのは前世で母親がお見舞いにきてくれた時の事。あの時聞いた実母の「愛してる」という言葉が嘘なはずはないとルビーは強く信じていました。
このような考えが頭をよぎるということは、ルビー(さりな)も心のどこかでは自分は愛されていないことに気付いていたのでしょう。しかし、それを認めたくはない…。
自分自身を深堀していく中で、ルビーは母親への想いにどのように折り合いをつけるのでしょうか。ルビーにとっては辛い展開になりそうですが、納得のいく結論に行きつくことを願っております。
感想/まとめ
今回はルビーの深堀回でした。いや、これから深掘りしていくところですかね。
超過密スケジュールの中で主演にふさわしいだけの演技力を身に付けないといけないのは大変でしょうね…でも、スケジュールは調整できれば何とか時間を作れそうなのでまだいいとして、問題は自分自身の理解、母親からの「愛」に関する部分ですよね…。
この問題を解消するのは最も大事なことであると同時に最も難しい…。今まで自分が心の支えとしてきたものを否定しなければならないわけですから、心理的な負担は相当なものでしょう。
しかし、役作りのためにも自分自身の成長のためにも、ルビーは母親の問題から目を逸らすことはできません。ルビーにとっては酷なことだとは思いますが…頑張って乗り越えてもらいたいですね。
それにしても、本来は良い意味で使われる「愛してる」という言葉がもはや呪いになるとは…。つくづく【推しの子】では「愛」について考えさせられますね。
次回、ルビーは自分自身をさらに深掘りすることでどのような気づきを得るのか。ルビーが母親の問題を乗り越えられることを期待しています。
「メフィスト」のMV良い！！
非常に今更ではありますが、【推しの子】EDである「メフィスト」のMVが公開されていることに気付きまして、今更ながら拝見しました。Twitterなどで情報は追ってたつもりだったんですが、MVは見落としてたみたいです。
「メフィスト」のMVですが、いやー面白いMVですね。途中でライブの歓声などを仕込む演出も良かったですが、なにより【推しの子】を強く意識しているのが伝わってきました。
元々ダークな曲調だなとは思っていましたが、改めてフルで曲を聴き、歌詞を確認し、MVを見ることでより解像度が上がりました。【推しの子】の暗い部分を表現している「メフィスト」は【推しの子】に必要不可欠ですね。
「アイドル」でもグループ内のギスギスした感情は表現されていましたが、あちらはどちらかというと芸能界の明るい側面を表現している印象。一方、「メフィスト」はもっとドス黒いというか、復讐などの暗い側面を表現している印象です。
陽の「アイドル」と陰の「メフィスト」の二つの楽曲があってこそのアニメ【推しの子】だと感じました。どちらも【推しの子】の世界観をさらに広げてくれる素晴らしい楽曲だと思います。
私は「メフィスト」で初めて「女王蜂」さんを知りましたが、ボーカルの「ぁゔち」さんも個性的な方ですし、結構気に入りました。他の曲もいろいろと聴いてみたいと思います。
それではまた次回！
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