※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
「あやかしトライアングル」第24話「妖の落としもの」の感想です。
「あやかしトライアングル」第24話「妖の落としもの」
一時的に男の姿に戻ったものの、術の影響で再び女の姿に戻った祭里。
授業の終わった放課後、祭里は宗牙に用事があり、上級生の教室(2-B)まで赴いていた。
目つきが悪いことで恐れられている宗牙に女の子(祭里)が声を掛けてきたのだ。
当然教室の中がざわめいたため、宗牙は祭里を連れて校舎の外へと移動した。
宗牙を訪ねて来たのは祭里一人だけだった。
すずはその頃、テストの成績が悪かったためにルーと共に補修を受けていた。
なお、「花鳥風月」の中で一番成績が良いのはヤヨであり、次点で祭里、すずとルーは残念な部類である。
補修中にぼーっとしているところを筋森先生に注意されるすずとルー。
そんなすずの下へ、一匹の妖が訪ねて来た。
どうやら困っている様子だが、すずも補修中のため助けることができない。
すずは補修が終わるまで待ってもらおうとしたが、突如現れたシロガネに「生命に関わる事態だ」と聞かされたため、すずは”オモカゲ”(分身)を作り出し、妖を助ける事にした。
すずはオモカゲを遠隔で自在に操ることができるようになっていた。
ただ、目を閉じて集中する必要があるため、補修には全く集中できなくなってしまったが。
それはさておき、すずは妖の落とし物である「小豆」を探すこととなる。
訪ねて来た妖は”小豆はかり”の「あずべぇ」。
小豆入りの升(ます)を置いて木陰で昼寝をしていたが、起きたら小豆が無くなってしまったらしい。
“小豆はかり”どこからともなく小豆を鳴らして人を驚かすだけの妖のため、小豆が無くなると存在意義が無くなり、じきに消えてしまうのだ。
ことの重大さを知ったすずは急いで小豆を探し始めた。
途中、ベンチで本を読んでいたヤヨに見つかるが、笑って誤魔化した(なお、オモカゲは人の姿のため、人にも認識される)。
すずたちが小豆を探している頃、祭里は宗牙に”すずが妖の王になった”ことを伝えていた。
しかし、それだけではなく、祭里は自分も”すずを好きになってしまったこと”を宗牙に打ち明けた。
祭里の告白を聞いて、宗牙は一粒の涙を流しながら失恋を悟った。
そして、「俺に遠慮などするな」と言うと、すぐにすずと交際するべきだと祭里の背中を押した。
だが、祭里は今は女になっているし、「第一すずがどう思っているかわからない」と動揺してしまった。
「何を言っているんだこいつは!!」
動揺する祭里を見て、宗牙は”祭里は恋愛面においてポンコツ”との評価を下した。
と同時に、“トクン・・・”と高鳴る宗牙の心。
祭里の困り顔を見ていると胸が高鳴ってしまう宗牙は、「自信がないなら自分を磨け!!」と説教をする形で祭里を応援することで何とか自分の気持ちを誤魔化した。
と、その時、2人の頭上を何かを持ったポ之助が通りがかった。
宗牙に声を掛けられたポ之助は“落ちていた小豆を拾い食いしようとしていた”ことがバレたと思い酷く動揺し、驚いた拍子に持っていた小豆を地面にぶちまけてしまった。
突然のスリップハプニングに、祭里は転んでしまったが、宗牙は「祓忍がこんな古典的なものですべってたまるか」と、転ばないように必死に耐えていた。
一方その頃、すずは”勘”を頼りに小豆捜索を進めていた。
すると、曲がり角から一粒の小豆が転がってきて、小豆を拾ったあずべぇは「自分の小豆」だと喜んだ。
すずは、小豆に染み付いたあずべぇの微かな妖気を感じ取れるようになっていたのだ。
その事実に、シロガネはすずの可能性を感じたのだった。
目的の小豆を発見したすずは、小豆が転がってきた先にまだ小豆があるはずだと、すずは曲がり角を曲がった。
そして、角を曲がったすずが目にしたものは、小豆の散らばる地面の上、ふんどしを丸出しにした姿で宗牙に覆い被さる祭里の姿だった。
あまりにラッキースケベな瞬間を目撃し、ショックのあまりオモカゲを解除してしまうすず。
補修中にも関わらず「何やってんのーー」と叫んで立ち上がったすずは、「補修だーー」と筋森先生に怒られてしまった。
祭里は恥ずかしい姿をすずに見られたのではないかと顔を赤くし、宗牙は顔から煙を出しながらもなんとか平常心を保とうとしていた。
そして、無事に小豆を回収できた”小豆はかり”の「あずべぇ」は、大喜びで他の妖たちにすずの素晴らしさを語って回ったのだった。
感想/まとめ
純粋(?)なラッキースケベにギャグ盛り沢山!
前回までのシリアスを吹っ飛ばす良いコメディ回でした!
特に、小豆をぶちまけた時に宗牙先輩が「祓忍がこんな古典的なもので滑ってたまるか」と言って必死に転ばないようにしているのには笑いました(笑)。
しかも、今回は恋愛面でも進展がありました。
すずが祭里を好きなのは周知の事実として、祭里もすずを好きだと自覚。
そして祭里が自分の気持ちに気づいたことで、宗牙先輩はすずから身を引いた・・・。
と思ったら、まさかの宗牙が祭里にときめくという事態に。
女の祭里が困っている表情を見て「トクン・・・」胸が高鳴る宗牙先輩。
いや、「トクン・・・」じゃねぇよ。
あんた祭里が男だってこと知ってんだろ。
だが!わかる。
女の祭里可愛いもんな!ときめいちゃうよな!
それに前からその気はあったし。
うん。アリだと思うよ!!!
この関係を見る感じ、タイトルの「あやかし”トライアングル”」には、物語の中核を担う「祭里、すず、シロガネ」の三角関係だけでなく、恋愛面での「祭里、すず、宗牙」の三角関係の意味もありそうですね。
それにしても、すずの成長速度には驚きますね!
少し前まで突如現れたオモカゲ(分身)に翻弄されたり、妖巫女の力をうまく使えなくて悩んでいたのに、今話では既にオモカゲを遠隔でコントロールし、妖の微かな妖力も感知することができるようになっています。
シロガネの失った膨大な妖力を復活させる日も近いかもしれませんね。
さて、ゴリゴリのコメディ回でしたが、すずの成長、そして(恋愛面での)新たな”トライアングル”の構築が描かれ、今後の展開への伏線が張られましたね。
いやぁ!ストーリー的にもラブコメ的にもどんどん面白くなってきましたね!
次のお話も楽しみです!
それではまた次回!!
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