※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
今回は【推しの子】第144話「原作ファン」の感想になります。
【推しの子】第144話「原作ファン」
舞台は再び始まりの地である”高千穂”へ。
病院のシーンを撮影するために、一行は宮崎県の高千穂へとやってきました。原作で訪れたのはこれで二度目でしょうか?
何かと因縁のある地なのでまたシリアスな展開になるのかと思いきや、思いのほか賑やかなお話でしたね。
今回は病院のシーンに関係のあるルビー(アイ役)とメルト君(吾郎役)がメインだったわけですが、初っ端繰り広げられたルビーの厄介オタクぶりには笑ってしまいました(笑)。
メルト君はさぞ困惑したことでしょうね。映画的にはただのチョイ役だと思っていた「雨宮五郎(医者A)」にこれほど厄介なファンがついていたとは。しかもルビーの攻め方は容赦なかったですし、メルト君はだいぶ心を抉られたことでしょう。
しかしながら、ここからのメルト君の逆転劇は凄かった。メルト君は何も考えずにただただ演じていたわけではなく、役に対して考察に考察を重ね、チョイ役だとしても誠心誠意に役を演じていたのです。
そんなメルト君の芝居に対する拘りを知って一気に手のひらを返したルビー。メルト君をけちょんけちょんになじっていたところから一転、「大合格」の太鼓判を押していました。あまりの豹変ぶりにメルト君はさぞ困惑したことでしょうね。しかし、ルビーに太鼓判を押されたのは凄い。吾郎の演者としてはこれ以上ない評価だと思います。
今回のお話で目を引いたのは、ルビーの厄介オタクぶりとメルト君の成長でした。ここで少しばかりメルト君について語らせていただきたい。
正直なことを言うと、私が【推しの子】において最も応援しているのはメルト君であります。理由はなんといっても感情移入のしやすさでしょうか。
アイやアクア、ルビーといった面子を中心に超人たちが多数登場する【推しの子】ですが、そんな作品の中において、メルト君は最初、全然ダメダメな”ぶり大根役者”として登場しました。
初登場が大変酷かったものですから、私も最初はダメダメなかませ野郎だと思って特に気にも留めていませんでした。しかし、彼は「今日あま」の一件で反省し、「2.5次舞台編」で再登場した時には一通りの礼儀は弁えるようになっていました。
「2.5次元舞台編」では周囲との演技力の差に苦悩しつつも真剣に役に取り組み、本番ではド派手な演技を見事に決めてみせました。この時、メルト君は「今日あま」の件で作者の吉祥寺先生との関係に軋轢がありましたが、真摯に役に取り組んだ姿勢を見せたことで吉祥寺先生からも認められる役者となりました。
そして、今回の「15年の嘘」ではルビーから「大合格」判定を貰えるほどに「吾郎」に対する理解を深めていました。出番の少ない役にも関わらずこれほど真摯に役に取り組むだなんて、メルト君は初登場時からは想像もつかないほど役者として成長したと思います。
メルト君の凄いところは、自分の行いをしっかりと受け止めて反省し、その反省を次に生かせるところにあると私は考えています。
最初の「今日あま」での演技は酷いもので、それによって「今日あま」をある種侮辱してしまった過去については、なかったことにしたり容認したりすることはできません。しかし、メルト君はそうした過去の過ちにしっかりと向き合ったうえで真摯に研鑽を積んできたのです。さらに、彼は重曹ちゃんやあかねちゃんなどの天才たちに囲まれながらも、腐らずコツコツと芝居の腕を積み上げてきました。これは本当に凄いことだと思います。
私も例に漏れず、人というのはどうしても責任から逃れたがるものですから、メルト君のこういった姿勢は見習うべきところがあると感じています。
【推しの子】の世界において、メルト君は”できない”部類であり凡人です。しかし、自らの行いをしっかりと受け止め、着実に積み上げていく能力については天才的だと思います。だからこそ応援したくなる。次に登場したときにどんな成長を遂げているのか楽しみになるのであります。
役者として着実に成長しているメルト君を見て、私も頑張らなければいけないなと感じたお話でした。
それではまた次回。
P.S.
いや、待てよ?こいつ顔が良い時点で凡人じゃないな?その他大勢より圧倒的に勝ち組だな?最初に調子乗ってたのも顔が良くてちやほやされてたからだし…。やべぇ、なんか腹立ってきた。
チクショウ!これからも頑張れよメルト君!!
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