※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
今回は【推しの子】第145話「子供たち」の感想になります。

【推しの子】第145話「子供たち」
今回のお話は、「ツクヨミ」こと謎の幼女がメインのお話でしたね。彼女はこれまでちょこちょこ登場しては思わせぶりなことを言うだけでしたから、これだけたくさん描かれるのは貴重ですね。
それにしても、今回は終始可愛らしいお話でした。
まず、ツクヨミの見た目が可愛らしい。ツクヨミが神か人間かはさておき、ツクヨミは顔の整った子供ですからまあ可愛いですよ。さらにアクアとルビーを演じた姿も子供の頃の二人に瓜二つ。当時のアクアとルビーを思い出させるような子供っぽい芝居には、可愛らしさを感じると同時になんだか懐かしい気持ちになってしまいました。また、そんなツクヨミの演技に鬱陶しい文句を垂れるアクアとルビー、それから重曹ちゃんもとても可愛らしかったですね。
サブタイトルの通り「子供たち」が主役の今回は、終始ほっこりした気持ちで読むことができました。
さて、子供たちの可愛らしいやりとりも良いですが、今回はもう一つ注目すべき出来事がありましたね。
今回のお話では、ツクヨミの回想を通して彼女の正体が一部明らかになりました。“ツクヨミは元々カラスだった”という展開は実に興味深いです。
ツクヨミはカラスの時に吾郎とさりなと出会っていたんですね。そして二人の優しさに命を救われ、それからはずっと二人の近くにいたようです。そこから何があって今の姿になったのかはわかりませんが、ツクヨミは吾郎とさりなのことを転生してからもずっと見守っていました。
二人のことを前世から見守っていただなんて、実質親みたいな存在ですね。もしくは、作中で唯一読者目線のキャラクターなのかもしれません。これだけ長くアクアとルビーを見守ってきたツクヨミの「私にとって君達はずっと生意気で可愛い子供のままなんだから」という最後の台詞は感慨深いものがありました。
しかし、なぜただのカラスだったツクヨミが超常の存在へと生まれ変わったのか不思議ですね。一体カラス時代のツクヨミに何があったのでしょうか。ここは非常に気になるところですが、とはいえストーリーに直接関係なさそうですし、作中では明かされない気がしています…。
であれば、少し妄想してみるのも面白そうです。
ここからは私の妄想ですが、ツクヨミはアイが亡くなった辺りでアクアとルビーを見守る役割を与えられたのかもしれません。
子供の頃のアクアとルビーを完璧に演じていることから、ツクヨミは二人が転生した後も変わらず見守っていたことがわかります。アイについても当然、一部始終を全て見ていたのでしょう。そして、アイがストーカーの凶刃に倒れ、魂が天へと昇って行く時、アイの魂とカラスだったツクヨミが接触し、ツクヨミの姿に変化を齎したのかもしれません。
このように考えたのは、過去にツクヨミが「アイはもうどこにもいない」と、アイの魂の所在を知っているかのような発言をしていたからです。もしも、魂だけの存在となったアイがツクヨミと接触していたとなれば、ツクヨミがアイについて知っていてもおかしくはないと考えました。アイの魂がツクヨミに惹かれた理由としては、そうですね…ツクヨミがアクア(吾郎)とルビー(さりな)と深い繋がりがあったからでしょうか。
カラスだったツクヨミはアイが亡くなる瞬間を近くで見ていた。そして、アイの魂は天へと昇っていく途中で近くにいたツクヨミと接触し、アクアとルビーと深い繋がりを持つツクヨミに子供たちへの想いを託して消えてしまった。その後、アイの想いを受け継ぎ子供たちを見守る役目を授けられたツクヨミはカラスから超常の存在へと生まれ変わった…。ツクヨミを超常の存在へと変えたのは、もしかしたらアイなのかもしれません。
ちなみに、ツクヨミが神となった時期がアイの亡くなった辺りからと仮定したのはツクヨミの見た目が子供だからです。作中ではアイが亡くなってから10年ちょっと経っていますから、アイと入れ替わりでツクヨミが人型になったと考えると、見た目の年齢的に辻褄が合うのかなと考えました。まあ、ツクヨミは4、5歳当時のアクアとルビーを完璧に演じられる程度には幼い見た目をしていますし、おそらく神様的な存在なので見た目なんて当てにならないかもしれませんけどね。
とまあ、柄にもなく妄想を垂れ流してしまったわけですが、ツクヨミが神となった理由がアイによるものだと考えるとよりエモみが増していい感じです。これからはただの私の妄想ですが、もしそうだったらと考えるのも面白いですね。
今回のお話でツクヨミには一気に親近感が湧きました。これまではミステリアスな存在として見ていましたが、これからは読者の仲間というか、保護者的な存在として見てしまいそうです。
アクアとルビーの前世時代から深い繋がりのあるツクヨミがこれからの展開にどのように関わってくるのか非常に楽しみです。
それではまた次回。

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