※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
「あやかしトライアングル」第18話「人妖・日喰想介」の感想です。
「あやかしトライアングル」第18話「人妖・日喰想介」
想介の残した妖気の道筋を辿り、すずの下へと走る祭里たち。
その道中で、シロガネは昔”人妖”と戦った時のことを話し出す。
“人妖”にまだ「日喰想介」という名前が無かった頃、”人妖”はシロガネの縄張りで無差別に妖を食い殺し、怒ったシロガネと一戦交えていた。
だが、シロガネも400年生きてきて初めて見た妖であったために不覚を取り、”人妖”に手傷は負わせたものの、シロガネ自身も大きなダメージを負い撤退せざるを得なかった。
シロガネが大きなダメージを負ったと聞いて驚く宗牙。
宗牙も”人妖”という妖は聞いたことがなかった。
“人妖”にすずを喰われたら手がつけられなくなると危機感を募らせるシロガネは祭里に「早く吾輩を元の姿に戻せ」と催促するが、祭里はシロガネの要望を無視し、すずの下へと急ぐのだった。
すずが攫われた場所は、かつて人気だったリゾートホテルの廃墟だった。
人々の負の残留思念から生まれた”人妖”(異魂)にとっては、エネルギー溢れる学校よりも忘れ去れた廃墟の方が落ち着くものなのだ。
想介はすずに改めて自己紹介をすると、すずの「どうしてあのコ(すずが助けた小さな妖)を食べたの?」という問いに答えた。
想介がすずが助けた妖を食べたのは、単に妖巫女の”魄”(はく)を試食したかったからだった。
想介もかつてはかよわい異魂の一つであり、野山を巡って小さな妖を捕食することで少しずつ力と知性を手に入れていった。
そしてある時、”調理”をすることで”魄”の味が変わることに気づいた。
それからは捕食前に痛めつけたり、仲間の目の前で喰って見せたり、あえて殺さずに逃げ回らせたりすることで、多様に変化する”魄”の味を楽しんだ。
恐怖と絶望が作り上げる美食の探求に目覚め、その幸福に気づいた時、想介は進化し”人妖”となったのだった。
想介が”人妖”となった経緯を聞いたすずは、「悪趣味」だと非難するが、想介は全く動じることなく「人間(きみたち)と同じさ」と返した。
想介は変異させた大きな手ですずを自分の目の前まで連れてくると、そろそろ人間を料理したかったところで妖巫女に出会えて幸せだと言った。
想介の発言を聞いたすずは「かわいそうな妖」と想介を憐れみ、「自分以外の全てが食材にしか見えないとしたら・・・きっと悲しいと思う」と付け加えた。
すずにまだ余裕がありそうだと感じ想介は、その心の支えが祭里であることを見抜いた。
そして、廃墟の周囲に想介の意のままに動く”異魂”から進化した”異妖”を複数体潜伏させていたことをバラし、「祭里に勝ち目はない」とすずを追い込んだ。
祭里たちは廃墟近くの森で多くの”異妖”に行く手を阻まれていた。
行く手を阻まれ焦る祭里に、宗牙は「試してみたい技がある」と言い、祭里を先に行かせた。
祭里は恋緒がつけてくれた新機能「風神襷(たすき)」を使って空を飛び、想介の妖気を感じる場所へと一直線に向かった。
その頃、廃墟の廊下ですずは想介から逃げ回っていた。
想介は「こういう時間も大切な調理の下ごしらえだ」と楽しんでいたが、突如窓から飛び込んできた祭里に顔を殴られ吹き飛ばされた。
祭里は想介と対峙すると怒りを露わに宣戦布告。
想介も、「実に使えそうな調味料だ」と不敵な笑みを浮かべたのだった。
まとめ/感想
今回は、”人妖”や想介について語られたお話でした。
「”恐怖”と”絶望”を与えると美味しくなる」って、トリコのネオみたいですね。
どうやら想介は美食屋だったようです。
それにしても、すずは強いですね。
想介に囚われた身でありながら、想介を非難したり、憐れんだりできるのですから。
しかし、その余裕も「祭里が助けに来てくれる」という思いがあってこそ。
すずが恐怖と絶望に染まらないためにも、祭里には頑張ってもらいたいところです。
さて、ついに対峙した祭里と”人妖”。
シロガネにも大ダメージを与えるほどの力の持ち主に、祭里はどう立ち回るのか。
次回は祭里と想介の激戦です!!
おっと、大量の”異妖”と対峙している宗牙先輩のことも忘れてませんよ!
それではまた次回!
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