あやかしトライアングル 第87話 感想

※この記事はネタバレを含みます。

どうも、重平です。

あやかしトライアングル第87話「すずの神隠し」の感想です。

あやかしトライアングル 8 (ジャンプコミックス)
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あやかしトライアングル第87話「すずの神隠し

妖の里からの帰り道

以前、すずの妖巫女装束を仕立ててもらった妖の里・ウラオミコ。その里へ行くには、山の中に点在する鳥居を正しい順序でくぐらなければなりません。多少面倒な足取りではありますが、すず達は装束を作り終えた後も度々訪れては里の妖たちと交流しているようです。

すずが”妖の王”としての務めをしっかりと果たしてる様子が伺えますね。単に妖たちとお話ししたいだけかもしれませんが、それもまたすずらしいと言えるでしょう。

ちなみに祓忍である祭里は里の妖に正体がバレないよう認識を誤魔化す仮面を着け、里への行き帰りは目隠しをして移動しています。

そんなウラオミコからの帰り道、今回もいつも通り人里に戻るはずでしたが、道中で祭里がとんでもないことを言い始めました。

祭里「本当に俺が宗牙先輩の彼女になったら、女子への耐性をつける手助けになるのかな」

…?こいつは一体何を言い出してやがるのでしょうか…?

経緯はわかりませんが、どうやら祭里は宗牙パイセンの女性耐性付けの手助けをするために、試しに宗牙パイセンと付き合ってみようかなと考えているようです。

…おいおいおいおいマジかよ。すずと両想いが確定しているというのに、そのすずに対して堂々と浮気宣言するとか神経図太すぎるやろ…。

祭里としてはいつもお世話になっているクルクルの力になりたいという純粋な善意なのだとは思いますが、祭里が男に戻るまではカップル成立を保留されているすずがそれを言われたらどうなるか少しは考えてほしいです。

で、案の定すずはショックのあまりその場から走り去ってしまいました。

あーあ、やっちゃった。これは祭里が悪いですわ。「私の気持ちも・・・考えてよっ」ってそりゃすずの言う通り。流石にすずが可哀想であります。

こうして、妖の里からの帰り道、すずは祭里やシロガネとはぐれてしまったのでした。

神隠し

妖の里からの帰り道で祭里たちからはぐれ、一人になってしまったすず。流石に祭里との会話で相当なショックを受けてしまったわけですが、それでも「祭里のそんなところが好き」と、すずはむしろ惚れ直しているようにも見えました。

あんな会話の後でも好きでいられるなんてこいつは本物だ。これほどまでに愛されている祭里が心底羨ましい。まあ、すずの気持ちは全く考慮できていないけれど、悪意があったわけじゃないからセーフ…なのかな…?

「祭里が女の子になったりしなければ」と考え込んでしまったすず。すると突然風が吹き、すずが顔を上げると、さっきまで山の中に居たはずのすずはいつの間にか桜が満開に咲く公園に立っていました。

あまりに突然の出来事に驚くすず。しかしそれ以上に驚いたのは、”男の姿”の祭里とネコモードのシロガネが揉めており、さらにそこに”もう一人のすず”が現れたことでした。

しかも”もう一人のすず”はオモカゲではありません。それに、祭里やシロガネとの一連のやりとりも、すずにはどこかで見た記憶がありました。一体何が何なのかと、すずも動揺を隠せません。

と、ここですずの中に居る”妖巫女”の人格「幼心ちゃん(幼心の君)」が登場。普段は主人格のすずに干渉しないよう気を付けているみたいですが、今回は非常事態とのことで顔を出してくれました。

幼心ちゃん曰く、妖の里は”空間の歪み”の中にある異世界で、里へ向かうための鳥居の道は異界へ安全に行き来するための道しるべなのだそう。すずはその道を途中で外れてしまったことで、本来自分が居るべき時空とは違う時空へ迷い込んでしまったようです。

俗に言う“神隠し”に遭ってしまったすず。そんなすずがたどり着いた時空は、今から4か月前の祭里とすずが初めてシロガネと出会った”過去”でした。すずが祭里達の一連のやりとりに既視感を覚えていたのは、実際に自分が体験した出来事だったからなんですね。

これはこれは意外な展開。まさかこの作品でタイムスリップを見ることになるとは思っていませんでした。すずは一体どうなってしまうのでしょうか。

過去の祭里

すずが現在の自分の状況について「幼心ちゃん」と話していると、シロガネ達との一連のやり取りを終えた”男の祭里”がすずの存在に気付いて近づいてきました。

今いる場所は”本物の過去”なわけですから、目の前にいる”男の祭里”も当然本物の祭里です。

すずにとって久しぶりの”男の”祭里との邂逅。すずはゆっくり祭里に近づくといきなり押し倒し、馬乗りになった状態で祭里の胸元をまさぐり、あまつさえキスまでしようとしました。

久しぶりの(祭里の)男の身体に興奮するのもわかりますが、出会って5秒で即セクハラとは…やっぱりすずはやべぇ女だぜ…。

しかし、相手は4か月前の祭里です。その頃は両想いということがまだ明らかになっていない時期ですから、あまりにも積極的なすずは逆に不信感を持たれてしまい、すずは風の術で無理やり引っぺがされただけでなく祭里に追い回される状況になってしまいました。幼心ちゃんの機転で何とか祭里から逃げ切れたものの、もう今までのノリで祭里の前に顔を出すわけにいかなくなってしまいましたね。

そして、この一連のやり取りから幼心ちゃんは現在の状況を把握。すずの心にずっと引っかかっていた「祭里が女の子になってしまったのは私のせい」という想いが、すずをこの時空へ迷い込ませたのではないかと幼心ちゃんは分析しました。

そして、幼心ちゃんは加えて、今なら祭里に”性醒流転の術がかけられるのを阻止することができる”とも言いました。これは、本来あるべきだった”祭里が男のままでいられる”という未来を掴める絶好の機会です。

果たして、この機会を前にすずはどのように動くのでしょうか。全く予想していなかった展開だけに、続きが非常に楽しみですね。

感想/まとめ

祭里がとんでもないことをほざいたせいで、すずが過去に迷い込んでしまったお話でした。

ホントに祭里はとんでもないことをほざいてくれやがりましたよコノヤロウ。すずを待たせておきながら自分はクルクルの彼女になろうとするなんて、そんなんすずが聞いたらショック受けるに決まっとるやろ!しかもそれ本人の前で言うなや!!

それでも好きでいてくれるすずに心の底から感謝しろ!そして末永く幸せにイチャイチャしやがれチクショウめぃ!

でもまあ、これは見方を変えれば祭里のメス化がさらに進んでいるとも言えるんですよね。まさか自分から彼女になろうとするとは…。話しぶりからしてもパイセンの彼女になることはまんざらでもなさそうですし、「本気で付き合うつもりはない」とか言ってましたけど、それ、フラグだからな?そこからどんどん燃え上がっていくんやで?知らんけど。

というか祭里お前…絶対女として宗牙パイセンと接することに興味湧いてきてるだろ。プールのくだりからしても”ライバル”というより”女の子”として見られたがってるだろお前。まあこれはこれで喜ばしい”性長”とも言えますが、すずのことを考えるとこれ如何に…。

両想いであっても現状”女同士”であるすずとは付き合えないが、現状”異性同士”である宗牙パイセンとはお付き合できるとは、なんとも見た目通りの考え方をするもので…。そんな祭里に”百合”という概念を叩き込んでやりたいですね(百合はいいぞぉ!)

さて、祭里へのヘイトはこのくらいにしまして、今回は随分と意外な展開になりましたね。まさかすずが過去にタイムスリップしてしまうとは。

すずが戻ったのは今から4か月前の、祭里が性醒流転の術を受けて女の子になってしまった日。すずの心にずっと引っかかっていたこの瞬間に時空の歪みは連れてきてくれました。ていうか、連載開始から作中ではまだ4か月しか経っていなかったんですね。やたら夏が続くなとは思っていましたが、これはこれで驚きです。

今のノリで男の祭里と接触するも、偽物だと思われて追いかけまわされてしまったすず。最初の頃から考えると今はこんなにベタベタ触っても許容されるほど仲が進展したんですね。この頃の初々しい祭里がなんだか懐かしいです。

そして、今なら祭里に性醒流転の術がかけられるのを阻止できることに気付いたすず。幼心ちゃんは割の乗り気な感じですが、果たしてすずはこのチャンスを前にどう行動するのでしょうか。

未来を知っている自分の行動1つで未来が変わる。タイムスリップものって浪漫があってなんだかワクワクしますよね。

ただ、すずの行動によって未来が大きく変わるというようなことにはならないと筆者は考えています。というのも、第1話の時点で既に4か月後のすずが同じ時空に居たはずですが、結局祭里は女体化し、現在に至る流れとなっているからです。

なんだかややこしい書き方になってしまいましたが、タイムスリップものって考え出すと頭ぐるぐるしてきますよね…。まあ、歴史改変は大抵の作品で禁忌とされていることが多いですし、そもそもここで祭里の女体化を止めてしまってはこの作品自体が成り立ちませんからね。仮にすずが祭里の女体化を止めるべく動いたとしても、なんやかんや妨害が入って祭里が女体化する運命にもっていきそうな気がしています。

となると、この過去編では“現在のすずの心境の変化”に注目していきたいですね。ずっと心残りだった”あの頃”に戻ってきて、すずは一体何を感じ、何を得るのか。すずのさらなる成長が楽しみです。

願わくば、この過去編を通してすずが感じている後ろめたさが少しでも和らいでくれると嬉しいですね。

それではまた次回!

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