あやかしトライアングル 第70話 感想

※この記事はネタバレを含みます。

どうも、重平です。

あやかしトライアングル第70話「突入せよ!!」の感想です。

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あやかしトライアングル第70話「突入せよ!!」

突入前の緊張感…?

神社で祭里とすずが両想いになったその日の夜。想介から情報を得ていた祭里たちはカゲメイの拠点に乗り込むべく廃ホテルの前に集まっていた。これから決戦に臨むような張り詰めた緊張感である。

その張り詰めた緊張感の中、「健康チェック」と称して突如祭里の脇をクンカクンカしだした恋緒。せっかくの緊張感が台無しである。まあ、恋緒は匂いから病気の有無、精神状態、妖気による異常などを分析し相手の健康状態をチェックすることができるようなので、ある意味メディカルチェックとして行う意義はあるのだろう。方法はおかしいとは思うけど。

匂いによるメディカルチェックの後「マッサージをしましょう」と言い出した恋緒。恋緒の言葉を額面通りに受け取るのであれば、祭里を万全の状態にするために必要な処置を施そうとしているように聞こえるだろう。しかし、恋緒の真の狙いはそこではなかった。

恋緒はポ之助から祭里とすずの告白の話を聞いていた。そんな祭里との関係を一歩進めたすずに対し、恋緒は”(仕事上の)パートナー”として祭里に接することで、サポートの名のもとに祭里とイチャイチャすることができることをすずに見せつけたのだ。恋緒の狙いは、すずに対する牽制だったのである。

恋緒、なんておそろしい子…!

この女、すずと祭里の告白の話を聞いても全く引く気配がない。それどころか以前よりも対抗心を燃やして強気に出てらっしゃる。恋緒はまだまだ祭里を諦めていないようだ。

とはいえ、祭里とすずが両想いであることを確認し合っている以上、祭里が恋緒を付き合う展開になることはないと思っているしその点は特に心配していない。だが、すずからすれば大好きな祭里が他の女とイチャイチャしているところを見せつけられるのは精神的にかなり来るものがあるのだ。

それに恋緒の感覚で考えれば、(仕事上の)“パートナー”という今の関係こそが既に付き合っているのと同じ状態なのである。祭里の心の全てを手に入れることはできなくとも、仕事で良好な関係を築くことができればそれはもう恋緒の勝ちなのだ。一般的な恋愛感覚で動くすずにとってこれほど戦いにくい相手はいないだろう。

これからカゲメイの拠点に乗り込もうというのに、別の意味で緊張感漂う祭里たちなのであった。

これが宿敵の拠点に乗り込む者の姿だ。面構えが違う。

“マッサージ”というていで祭里とイチャイチャしようとする恋緒。そんな恋緒に対抗するべく、すずはオモカゲ一寸法師を十人ほど生み出し祭里へのマッサージを開始した。

というか、すずがオモカゲ一寸法師を生み出す際に「クラクラするほど淫靡な香り」を放出していたそうだが、すずは「マッサージ」と聞いて一体何を想像してオモカゲを生み出したというのか。案の定オモカゲ一寸法師が最初に引っ付いた場所は祭里の胸や尻ばかりじゃないかコノヤロウ!

すずのオモカゲ一寸法師たちによって全身をマッサージされる祭里。それを見た恋緒は負けじと自作のカラクリを取り出して祭里へのマッサージを開始する。

祭里がすずと恋緒によって揉みくちゃにされる様子を見てシロガネは思った。「これが宿敵の拠点に乗り込む者の姿か?」と。

筆者も全くの同意見である。

敵地の真正面でこいつらは一体何をしているのだろうか。ていうか恋緒のカラクリがただの猥褻物にしか見えんから早くしまえ。

唯一真面目に忍務を遂行しようとしているのは宗牙パイセンのみ。流石はパイセンだ。ちゃんと仕事を果たそうとしている。

宗牙パイセンは祭里の嬌声を背にしつつもなんとか平常心を保って廃ホテルを警戒し続けていたが、流石に可愛い後輩(祭里)の助けを求める声は放っておけず、祭里をマッサージから救出することに。しかしその際、露出していた祭里の右乳を鷲掴みにしてしまったパイセンはそのあまりの衝撃に様々な感情が脳内を駆け巡り、そのまま倒れてしまったのだった。

いや、嘘だろパイセンふざけんなよ!?

これから敵地に突入というところでまさかの戦力ダウン。こいつら本当に大丈夫なのだろうか。

カゲメイの真意とは

宗牙パイセンが倒れてしまったことで慌てる祭里たち。そこへひょっこりと現れるカゲメイ。あまりにも自然な登場に全く違和感を感じない。待ちくたびれて潜入前にラスボス登場とか自由過ぎるぞカゲメイ。

そんなカゲメイはいきなり現れて何を言い出すかと思えば、「争うのはやめて友達にならないか」とのこと。前にあれだけのことをしでかしておきながらよくそんなことが言えたものである。

しかし、無論カゲメイも考えあっての発言であった。続けてカゲメイが明かした衝撃の事実に祭里たちは驚いた。それは、カゲメイがいなくなった場合、「祭里とシロガネを元の姿に戻すことはできなくなる」というものだった。

ふむ。これは筆者としても驚いた。これまでのお話を思い返してみても祭里やシロガネの変化にカゲメイが関わっている描写が見受けられないため、このような発言が出てくるとは思っていなかったのだ。

なぜ、祭里とシロガネが元の姿に戻るのにカゲメイの存在が必要なのだろうか。カゲメイの真意はどこにあるのだろうか。次のお話でどんな事実が明らかになるのか非常に楽しみである。

感想/まとめ

別の意味で漂う緊張感、そして待ちくたびれてカゲメイ登場のお話でした。

今回は結構ギャグ多めな印象でした。最初はいよいよ決戦だ!って感じの始まり方だったのに、途中から別の意味で緊張感が増すわ、祭里は当たり前のようにえっちぃ目に遭うわ、宗牙パイセンは気絶するわでホントに大丈夫なのかなこの人たちって心配になりました。しかもそれを敵地の真正面で行う度胸が凄い。ていうかこいつら突入してない!!

そこにしれっとラスボスが登場してくるのも凄い。いやまあカゲメイの気持ちもわかりますけどね。こっちは準備して待ってるのに相手が入口付近でずっとわちゃわちゃしてて入って来なかったらこっちから出向きたくもなりますよね。

なにはともあれ、カゲメイも現れたことだしいよいよ戦闘かと思いきや、カゲメイから「私がいなくなったらシロガネと祭里を元の姿に戻すことができなくなる」という衝撃の発言がありました。

うーん、これまでのお話を思い返してもカゲメイがシロガネや祭里の性転換に関わった描写はなかったような気がするのですが、どうしてこういった発言がでてきたのでしょうか。

カゲメイが直接関わらなくとも過去に何らかの影響を祭里たちに与えていたとか?カゲメイの存在が妖巫女の本来の力を使用するために必要であるとか?

少し考えてみましたが、どれもしっくりこないんですよね。

ちょっと予想外の展開となりましたが、だからこそ次回にどんな事実が明らかになるのか楽しみですね。

それではまた次回!

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