あやかしトライアングル 第65話 感想

※この記事はネタバレを含みます。

どうも、重平です。

あやかしトライアングル第65話「戦いの痛み」の感想です。

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あやかしトライアングル第65話「戦いの痛み」

激痛

雲外鏡の能力を使い、暴走する想介と祭里を鏡の世界と現実の世界に分断することに成功したすず。想介の暴走を止めようとして逆に喰われそうになったらラチカを助けるべくすずはオモカゲを飛ばしますが、ラチカを助けた拍子にオモカゲの右腕を喰われてしまいました。

その瞬間、すずの身体にはこれまで体験したことのないような激痛が走り、すずはあまりの痛みに絶叫を上げながら転げまわりました。すずとオモカゲは感覚を共有しているわけですから、オモカゲの腕が食われたというのはすず本体の腕が食われたと同じなのです。その痛みは、これまで健全に育ってきた女子高生が受け止めきれるものではありませんでした。

腕をなくしたときの反応、バトル漫画とか読んでるとあまり意識しなくなってきますが、これが一般的な反応ですよね。歯で食い千切られたというと、例えば鋭利というより若干切れ味の悪い刃物で肉や骨を無理やりぶつ切りにされた感じでしょうか?…やっぱあんまり想像したくはないですね…。

筆者は腕を食われた経験がないので想像することしかできませんが、少なくとも一般的な女子が「痛い」程度で済ませられるものではないことは察しがつきます。すずも痛みで転げ回っていましたが、意識を失わなかっただけでも凄いと思いました。

普通ならここで戦意喪失してしまいそうなこの状況、しかしすずは歯を食いしばって立ち向かいました。咄嗟に祭里の事を考え、これくらいの痛みは自分も我慢しなきゃと考えられる精神力は流石の一言です。

しかもオモカゲを使って何をするのかと思いきや、無抵抗のまま想介にオモカゲを喰わせたのです。ついさっき腕一本喰われて転げ回ってたのに、その直後に全身喰われる痛みに耐えるって覚悟決まり過ぎで凄いですね。

しかし、オモカゲを喰わせたことにより想介が消滅するまでの時間を延長させることができました。想介を救うという想いを実現するために耐えがたい激痛も受け入れる。すずの覚悟にあっぱれです。

戦いの経験値

想介にオモカゲを喰わせた際に、すずは想介を助ける方法について何か気づいたようでした。しかし同時に決定的に足りないものにも気づいてしましました。

今の自分達に足りないもの、それは“戦いの経験値”でした。

もしかしたらですが、戦力的には想介が消滅するまで逃げ回ったり、あるいはひたすら魂(精神エネルギー)を叩き込んで消滅させることもできるのかもしれません。しかし、暴走する想介と正面から渡り合い消滅させないように抑え込むとなれば、それ相応の戦いの経験がないと難しい。想介を救うという目的を持つすずにとって、これは相当歯痒い思いをしたことでしょう。

こんな時脳裏をよぎるのは祭里の存在。「祭里は私が守る」言ったものの、やはり頼りになるのは祭里しかいないのです。

そんなすずの気持ちに応えるかのように、祭里はすずの目の前に現れました。

ヒロインの本当のピンチに駆け付けるところはやはり主人公の資質。術が使えない状態でどうやって戦うのか気になりますが、主人公らしくしっかりここで決めてもらいたいですね。

感想/まとめ

すずが戦いの痛みを知り、自分に足りないものを知ったお話でした。

想介にオモカゲの腕を喰われた時は痛そうでしたね…。これまで経験したことのない痛みを感じながら意識を失わずに持ちこたえたすずは本当に凄いと思います。

その直後にオモカゲの全身も喰われていましたが、これって意識がある状態で全身を噛み砕かれてるってことですよね?痛みに対して覚悟が決まっていたとはいえ、よく耐えられたなと思います。

でも、すずの反応が一般的だとすると、頭を半分喰われながら悲鳴も上げずに意識を保っていたシロガネや、腕の魄を喰われた時に「腕がねぇ!」で済ませた祭里は化け物じみた耐久力を持っていることになるんですかね。

さて、そんなすずのピンチに駆け付けた祭里。どうやって鏡の世界に入ったのかはわかりませんが、おそらく雲外鏡の力で入れてもらったのでしょう。すずが腕を喰われて転げ回ってたあたりから雲外鏡の姿も見えませんでしたしね。

しかし、祭里が駆け付けてくれたのは心強いですが、術が使えない状態でどうやって戦うのか。想介はオモカゲを喰ってパワーアップしちゃってますから、生半可な攻撃では通用しなくなっているはずですし、これに対抗する手段はあるのでしょうか。

まあ流石に無策で突っ込んできたとは考え難いことと、冒頭で祭里のおじいちゃんが”成長のヒントをくれた”と言っていたことから、祭里が状況を打開してくれることを期待しています。

一体祭里はどんな作戦を考えているのか、次のお話が楽しみですね。

それではまた次回!

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