※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
あやかしトライアングル第125話「カゲメイの期待」の感想です。
あやかしトライアングル第125話「カゲメイの期待」
扉絵シチュエーションコンテスト第二弾
扉絵シチュエーションコンテストの第二弾が公開されましたね!
今回のシチュは祭里とすずのツイスターゲーム!いろいろなところで使われているツイスターゲームですがそれを祭里とすずにやらせるとは、投稿者さんは良いセンスを持ってますね。
頑張って真面目にゲームをやっている祭里と、絶対よからぬことを考えているすずの表情がまた良いですね(笑)。
今回も素敵な扉絵をありがとうございました。当選者さんには心からの拍手を。第三弾のシチュも楽しみですね!
祭里の分裂は偶然?
恋緒による男・女祭里の身体検査の結果を踏まえて、シロガネは「祭里の分裂は偶然である」と判断しました。
シロガネ曰く、祭里が二人に増えたところですずへのご褒美にしかならないというのに、徹底的に調べても判別がつかないほど精密なオモカゲを五行仙がわざわざ用意するとは考えにくいとのことでした。たしかに一理ありそうですよね。
しかし、シロガネの話を聞いていたかなでは、自分(すず)には普通の恋愛をしてほしいのに厄介な状況になったと感じていました。まあ、一般的な思考で言えば男女で結ばれるのが普通ですからね。かなでの意見はもっともでしょう。祭里が増えて喜んでるすずの方がおかしいんだ(?)
それにしても、シロガネに偶然と言われてしまうとそんな気がしてきますね。筆者も最初に読んだ時は「ですよね~」とシロガネに完全同意してしまいました(笑)。しかしながら、後述する内容を踏まえると偶然とは言い切れない気がしてくるんですよね…。
果たして祭里の分裂は偶然の産物なのか、それとも狙ってやったのか、五行仙の考えが気になりますね。
カゲメイの勘
前回の時点で何か知っている様子のカゲメイでしたが、やはり彼女は既にどちらの祭里が偽物なのか見当がついていました。何でも、自分と同じ”恨みの思念”から生まれた存在として同類の気配を感じ取っていたようです。
そんなカゲメイが接触したのは“男祭里”の方でした。そう、偽物は男の方の祭里だったのです。
本当に偽物かどうか確かめるべく男祭里に憑依するカゲメイでしたが、憑依した途端に無数の黒い手に襲われてしまいました。無数の手はおそらくイメージだと思いますが、このことから男祭里は”妖巫女の存在そのものを滅ぼす呪いの術式”であることが判明しました。
カゲメイは呪いの術式に取り込まれる前に男祭里から離れ事なきを得ましたが、当の男祭里は自分が呪いの術式であるという自覚が全くなく、さも当然と言った顔で「(自分が妖だなんて)カンちがいだろ?」と言ったのでした。
とてつもなく危険な存在なのに当の本人にはその自覚がない。これほど恐ろしいこともありませんね…。あのカゲメイが冷や汗をかいて緊急脱出するくらいですから相当危険なものであることは間違いないのですが…。
男祭里の正体についてはすぐにすず達の耳にも入るでしょうね。果たして、男祭里の正体を知った上で女祭里やすずは男祭里とどう向き合うのでしょうか。
感想/まとめ
ついに偽物の祭里が明らかになったお話でした。
カゲメイの勘は中々鋭いですね。最先端科学(?)を駆使しても何もわからなかったというのに、勘で偽物の祭里を見極めてしまいました。同じ”負の感情”から生まれた同類としての気配を感じ取っていたようです。
そんなカゲメイは男祭里が本当に同類かどうかを確認したがっていたわけですが、その心境は少し複雑でしたね。どうやらカゲメイは普段から孤独を感じていたようです。
考えてみれば、負の感情から生まれて意思疎通ができる妖なんて、作中通してもカゲメイと想介(あと縊鬼?)くらいなものですものね。しかも想介なんかは心入れ替えて真妖(真人間)になっちゃいましたし。
カゲメイの感じていた孤独とは、同じような生まれの同類が周りにいないことから来るものだったのでしょうね。カゲメイは常に自分と同類(仲間)を求めていた。だからこそ、五行仙の負の感情から生まれた男祭里の気配を同類のものとして察知することができたのかもしれませんね。
そんな男祭里なら自分の孤独を分かち合えるかもしれないと期待していたカゲメイでしたが…確認した結果、孤独を分かち合えるどころの話ではなくなってしまいましたね…。
男祭里の正体は強力な呪いの術式でした。しかも妖巫女に害を及ぼすヤバいヤツ。呪いはカゲメイにも反応するため同類とかなんとか言ってる場合ではなくなってしまいました。これは報われない…。
今回のお話でカゲメイの弱い部分が垣間見えました。普段は「にっひっひ~」と楽し気に振舞ってはいますが、心の中では孤独を抱えていたんですね…。カゲメイが生まれた経緯も経緯ですからすぐに人間と仲良くなりましょってのも難しいですし…辛いでしょうね…。
おそらくカゲメイは自分から孤独がどうと言い出すことはないでしょうから、すずや祭里、ヤヨルーといった面々がカゲメイの孤独を和らげてくれることを期待しています。
それにしても、男祭里については随分と残酷な展開になってしまいましたね…。
現時点でも男祭里は女祭里にいろいろな役割取られ、すずからは微妙に距離を置かれているという可哀想な状況にあります。生活の中心が女祭里なので学校やグループチャットなど仕方のないこともありますが、自我を持っている男祭里からすれば昨日まで仲良くしていたのに急に距離を取られてしまったようなものでしょう。正直これだけでもだいぶメンタルがやられます。
それに加えて、今回のお話で男祭里が妖であること、しかも大好きなすず(妖巫女)を滅ぼす術式という最悪の呪いであることが発覚してしまいました。これではもう男祭里は二度とすずに近づくことなどできません。
さらに残酷なのは、男祭里に自分が呪いであるという自覚がないこと。人格や思考はオリジナルの祭里と全く同じものを引き継いでしまっています。
ようやく男に戻れた=すずと付き合えると喜んでいたのに、実は自分は妖で、しかも愛しのすずを存在ごと滅ぼしかねない危険な存在だったなんて知ったら、普通の人間としての自我を持っている男祭里はどうなってしまうのでしょうか…。もし私が男祭里と同じの立場だったら、なんて考えたくもないですね…。
ゆくゆくは女祭里と融合という線も最初は考えていましたが、呪いが危険すぎるのでそれも難しそうですよね…。現状では討伐されるか、消えるのを待つかしかない気がしています。
男祭里がマトモな自我を持ってしまっているだけにこれはあまりにも残酷。流石に可哀想なので何かしらの救いはあるかもしれませんが、一番そういうのが得意そうなすずが下手に近づけない存在ですからどうなるかわかりません。なんとか男祭里も救済したうえで穏便に事が収まってほしいと願うばかりです…。
しかし、こうして見ると祭里が分裂したのは偶然ではないような気がしますね。五行仙には、すずに一番近いところにいる祭里を利用する考えが最初からあったのかもしれません。
“穢れ”を送り込み、すずに当たればそのまま妖巫女を葬れるし、仮に外してもすずと親しい人物(主に祭里)に当たれば呪いを仕込んだ偽物を生み出して当人たちが気付かないまま妖巫女を排除できる。そんな二段構えの策略だったのかもしれません。
その結果生み出されたのが、自我も記憶もオリジナルのものを引き継ぎながら中身は呪いの術式という男の祭里。なんとも残酷な存在を生み出してくれたものです。
“穢れ”を送り込んで以降、五行仙が一切登場しなくなってしまったのでどういう意図で”穢れ”を送りこんだのかよくわかりません。五行仙の狙いはなんなのか、彼らの企みが気になるところです。
ついに発覚した偽物の祭里。男祭里の正体は妖巫女を存在ごと滅ぼすほどの強力な呪いでした。しかし男祭里にその自覚はありません。
自覚のない男祭里に対し、カゲメイは勿論、女祭里やすずはどのように接するのでしょうか。次回のお話が気になりますね。
それではまた次回!
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