※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
あやかしトライアングル第57話「交わる前世と現世」の感想です。
あやかしトライアングル第57話「交わる前世と現世」
日喰想介くんショタver
前回、祭里と宗牙パイセンはある人妖に助けられましたが、その正体はやはり日喰想介でした。
彼は祭里との戦闘で倒されましたが、その後比良坂命依のオモカゲに身体を再構成され、以降オモカゲと行動を共にしていたのです。
想介がオモカゲと行動を共にしている理由、それは身体を再構成してもらった恩があるからではなく「僕が祭里を倒したい」という理由からでした。
なるほど。どうして自分を倒した祭里を救ったのか少々疑問でしたが、少年漫画とかによくある「お前を倒すのはこの俺だ」っていうツンデレパターンですね。この台詞を言うキャラは最初は悪役で敵対していてもそのうち主人公の見方になることが殆どですが、想介君の場合はどうなんでしょうか。
というのも、想介君の身体はオモカゲの黒折神を依り代に再構成されているので、比良坂命依のオモカゲが倒されたら想介君も一緒に消えてしまうんじゃないかなと感じています。
せっかく再登場したなら次は長生きしてほしいので、オモカゲが倒された後も現世に留まれる展開になるといいですね。
それにしても、オモカゲの想介君に対する扱いが酷い。
オモカゲは想介君を”友達”と言っていましたが、攻撃の邪魔をした罰に体内から痛みを与えたり、顔面を蹴り上げたり、扱いが友達のそれじゃない。一体何のために復活させたのかちょっと気になりました。
交わる前世と現世
ショタ想介君が巫女服お姉さんから高度なSMプレイを受けていた頃、祭里と宗牙パイセンは二手に分かれ、比良坂命依のオモカゲの情報を御頭とすずに伝えに行きました。
先代妖巫女が関わっているだけに、すずのもとへ急ぐ祭里。しかしすずは家におらず、”追いモンブラン”を求めて外出していたのでした(追いモンブランってなんだよ)。
そしてコンビニへ向かう道中でついにすずとオモカゲは出会ってしまい、すずは身体を乗っ取られてしまったのでした。
さて、ここでSANチェックです。
好きな子を助けにきたと思ったら、既に身体を乗っ取られた後でした。祭里の正気度ポイントはどれだけ削られるでしょうか。
ちなみに筆者が「風巻祭里」でSANチェックの診断メーカーを回してみたところ、結果は”成功”でした。意外と大丈夫そうですね。
というのは冗談として、これはヤバイ状況になってしまいましたね。
これまで妖巫女の力を再現していただけの”分身”が、”本物”の妖巫女の力を手に入れたとなると何をしでかすかわからない未知の恐ろしさがあります。しかも、比良坂命依のオモカゲはただの妖力だけで祭里を圧倒するだけの力を持っていますし、妖巫女の力の使い方にしても比良坂命依は秀でています。あやトラ史上最強クラスの妖力に妖巫女の力が加わるとなれば、もはや怖いものなしではないでしょうか。
さらに、比良坂命依のオモカゲは「人の世を終わらせる」ために妖巫女の力を奪ったわけですから、このままいけば当然人類(祓忍)と敵対することになるでしょう。そうなると、すずは完全に人類の敵とみなされ、祓忍から敵視されるようになります。仮にうまくすずの中からオモカゲを追い出せたとしても、一度人類と敵対してしまったらもうこれまでのような日常は送れなくなるでしょうね。
懸念点はそれだけではありません。
オモカゲはすずを乗っ取る前、“すずが妖巫女の記憶を封印している”と言っていました。記憶が封印されていた理由はわかりませんが、少なくともすずは妖巫女の記憶を知らないのです。
そこで思うのが、すずが人間とも妖とも仲良くできていたのは妖巫女の記憶を知らなかったからなのではないでしょうか。
歴代の妖巫女は人間から恐れられていたようですから、もしすずが最初から妖巫女の記憶を知っていたのなら今とは全く違う人間になっていた可能性があります。
すずに比良坂命依のオモカゲが憑りついたことでこれまで封印されていた歴代の妖巫女や比良坂命依の記憶が解放されてしまった場合、先代の最期を知ったすずは何を思うのでしょうか。
場合によっては妖巫女の記憶に影響され、比良坂命依のオモカゲがすずから離れたとしてもすず自身の意思で人類と敵対するかもしれません。そうなれば、オモカゲに乗っ取られて人類と敵対するより厄介な状況になることでしょう。
自分の意思で祭里と敵対するすずとか、あんまり見たくないですけどね。
とまあ、ここまで筆者の妄想を書き連ねてきましたが、要するにオモカゲの乗っ取りはすずの身体と妖巫女の力を奪っただけでなく、その後のすずに与える影響がはかりしれないのです。
考えれば考えるほどヤバイ未来しか思いつかないんですが、果たしてすずはこれからどうなってしまうのでしょうか。
感想/まとめ
さて、あやトラはだいぶヤバイ展開になってきました。
少し前に祭里母や祭里がバリバリフラグを立てていましたが、まさか本当にすずが敵になる可能性が出てくるとは。
すずが敵になったら妖サイドには画楽も想介も居ますし、シロガネも妖巫女の力で全盛期の力を取り戻すかもしれません。そうなったら妖側は相当な戦力を所持することになりますね。
そんな強大な妖たちを従える可能性のある妖巫女を祓忍組合が黙って放置するはずがありませんから、祓忍がすずに対して強硬な手段をとってこないか心配です。
というかそもそも、すずが身体を取り戻せるかどうかが心配です。
比良坂命依のオモカゲは先代の妖巫女の分身ですから、オモカゲも妖巫女の一部です。そんなオモカゲが現代の妖巫女であるすずの身体に入ったというのは、本来あるべき場所へ戻っただけと考えることもできます。
妖巫女は人格に違いはあれど、妖巫女の力と記憶で全員が繋がっているため全員同じ存在と捉えることもできますから、すずの中に入った比良坂命依のオモカゲはすずと完全に融合しているのかもしれません。
妖巫女は全員同じと考えると、オモカゲのように自分のコピー(複製)を生み出すことはできても、それぞれ別々の存在に分けるというのは非常に難しいのではないでしょうか。このように考えると、すずが比良坂命依から自力で逃れるのは難しいように感じます。
すずを救えるとすれば、やっぱり祭里の存在でしょうか。
第28話で登場したもう一人のすずが「祭里が居たから花奏すずになれた」と発言していることから、すずが妖巫女の力に囚われることなく”すず”として存在するためには、祭里の存在は必要不可欠だったと思われます。
すずを救えるかどうかは祭里の行動にかかっていると考えると、祭里の責任は重大ですね。
さて、比良坂命依のオモカゲに身体を乗っ取られてしまったすず。果たしてすずをオモカゲから救い出すことはできるのか。
これからあやかしトライアングルがどのような展開を迎えるのか非常に楽しみですね。
それではまた次回!
単行本発売中!
ジャンプ読むならジャンプ+!
これまでのお話はこちらから
コメント