[あやかしトライアングル] 第21話 感想

※この記事はネタバレを含みます。

どうも、重平です。

「あやかしトライアングル」第21話「調和の心」の感想です。

「あやかしトライアングル」第21話「調和の心」

想介(人妖)の前に再び立ちはだかる祭里。

祭里が生きていられたのは、シロガネが祭里にかけた性転換の術“性醒流転”(せいせいるてん)の仕組みのおかげだった。

“性醒流転”は対象者の腹に”性転紋”を描き、そこから「女に変化させる」魄(生命エネルギー)を生成し全身を満たし続けることで女体化を維持していた。

その”女体化の魄”を想介にごっそり喰われたため一時的に術が解け、祭里本人の魄が復活したのだ。

つまり、想介が食ったのは性醒流転の”効果”だけで、祭里本来の魄までは喰えていなかったのである。

祭里が復活したトリックを知った想介は、傷ついたシロガネを「影喰」でもう一度喰らい止めを刺しにかかった。

祭里が復活したことには驚いたが、所詮は先ほど想介に手も足も出なかったザコ。

それならば、昔自分にダメージを与えた”妖の王”の方が脅威であると想介は考えたのだ。

魄を2度も想介に喰われたシロガネはそれでもまだ消滅するには至らなかったが、妖力の殆どを喰われてしまったことで、ネコダルマの姿に戻ってしまった。

祭里は瀕死のシロガネに手をかけた想介に怒りを覚え攻撃を仕掛けるが、シロガネの魄を取り込んだ想介はさらに強くなり、祭里の風を受けても無傷だった。

かつてない強敵を前に、祭里は想介を絶対に”祓う”と約束すると瀕死のシロガネをすずに託し、自分は想介と対峙する。

素晴らしい信頼関係を目の当たりにした想介は、これで祭里を殺し再び絶望させればすずの魄はより美味しく調理されるだろうと内心喜んだ。

だが、祭里に(想介が)魄しか喰えないことを見抜かれると、一瞬だが表情を曇らせた。

祭里は意識が戻ってから暫く動くことができなかったため、その間想介とシロガネの戦いの様子を観察し、想介の弱点を探していた。

その結果、想介は魄(生命エネルギー)しか喰えないのではないかという考えに至り、それならば魂(精神エネルギー)の術ならダメージを与えられるのではないかと考えたのだ。

さらに祭里は、想介の能力「影喰」の使い方にも注目していた。

気配も匂いも感知させない強力な能力なのに、なぜ別の攻撃で気を逸らしてからの死角からの奇襲にしか使用しないのだろうと。

その戦法から、祭里は想介の「影喰」は”最大の弱点”であると考えていた。

しかし、それがわかったところで依然として想介が優位なことに変わりはない。

この状況を打破するためには、かつておじいちゃんとの修行で会得できなかった術を土壇場で完成させるしかなかった。

これは、妖を”祓う”ことしか考えていなかった祭里では会得することのできなかった術。

すずとシロガネが教えてくれた、人と妖が歩み寄れるという姿勢。

“攻撃だけが全てじゃない”という思いを胸に、祭里は戦いの最中に心を落ち着け、風と調和する。

そして、空気や風の流れを止める術”無風陣”を完成させることができた。

祭里が得意とする”風”が止んだことで好機と捉えた想介は、祭里の周囲に複数の「影喰」を出現させ、一気に勝負を決めようとした。

だが、祭里は気づいていた。

空気が揺らいだ本物は一つであり、それ以外は全て幻であるということに。

足元から出現した本物の「影喰」の攻撃を躱した祭里は、右手に風の塊を作り、祓忍法”旋散華”(せんざんか)を「影喰」の口の中へ押し込んだ。

「影喰」を通じて祭里の術をモロに喰らった想介は身体の内側からダメージを受け、体中から風を吹き出すとその場に倒れこんだ。

想介は攻撃を食らった直後、想介は”無風状態は風の動きを感知する結界術だった”ということに気づいたが時すでに遅し。

最初の祭里の宣言通り、想介は胃袋に”風穴”を開けられてしまったのだった。

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まとめ/感想

今回は熱いバトル回でした!!

やっぱり矢吹先生の描く戦闘シーンはかっこいいですね!

ハラハラワクワクしながら楽しめました!

難易度の高い術を土壇場で決める展開もかっこいいですね。

パンチラやお色気が一切ない男VS男の戦闘シーンですが、やはりこちらの方が戦闘シーンに集中できて良いですね。

それにしても、しっかりと相手を分析し的確に弱点を見抜けるだなんて、祭里は本当に強いな。

さて、”人妖”日喰想介に致命的な大ダメージを与えることに成功した祭里。

ダメージを負った想介はどのような行動に出るのか、そして祭里、すず、シロガネの関係性はどう変化していくのか。

先の展開が楽しみですね。

それではまた次回!

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