※この記事はネタバレを含みます。
どうも、重平です。
あやかしトライアングル第109話「愛粉(ラブパウダー)」の感想です。
あやかしトライアングル第109話「愛粉(ラブパウダー)」
妖巫女とは
今回はお話の冒頭で妖巫女についてシロガネとかなでが語り合っていましたね。これは非常に興味深い話です。
未だ全盛期の力を取り戻せていないどころか、かなでと融合していないと死んでしまうという状況に置かれているシロガネ。正直シロガネが全盛期の力を取り戻せるのかどうかについては筆者も少し不安になっていました。
しかし、かなで曰く、すず、かなで、カゲメイの三人が一つになり妖巫女本来の力を扱えるようになればシロガネに全盛期の力を与えることくらいは楽勝なのだそうです。実際、以前カゲメイがすずの身体を乗っ取った時でさえ本来の力の一割も出していなかったのだとか。
巨大なオモカゲ出現させたり祭里母を軽くあしらっていたりした時でさえ全力の一割も出していないとなると、妖巫女が全力を出せば本当に人類を滅ぼすくらいのことはやってのけてしまうのかもしれませんね。
そんな途方もない力を持つ「妖巫女」とはどういう存在なのか。シロガネはついにそこに切り込みました。やっぱりみんな気になりますよね。
ただ、一番大事なところはカットされていたので、結局妖巫女について知ることができたのはシロガネだけ。読者へのネタバレはまだ先になりそうです。
しかし、妖巫女について説明を受けたシロガネが、驚きつつも(妖巫女なら)強大な力を持っていてもおかしくないと納得している様子から、妖巫女のルーツはとてもなく大きなものから来ていることが窺えますね。
妖巫女のルーツは一体どこから来ているのか、非常に気になるところですね。
惚れ薬
妖巫について説明を受けたシロガネは信じられないと驚きを露わにしつつも、かなでの言葉の信憑性をたしかめるためにはカゲメイとの和解は必須であると考えました。
そこで、かなでは考えがあると名乗り出てきました。そんなかなでの考えた作戦というのが「惚れ薬作戦」でした。カゲメイを祭里に惚れることでカゲメイも祭里のために動くようになれば、妖巫女三人は協調できるはずだと考えたのです。
そうして用意したのが、「愛粉」と書いて「ラブパウダー」と読む惚れ薬でした。愛欲の異妖であるビル子に頼んで調合してもらったらしいです。
かなでは早速「愛粉」を祭里に渡しますが、祭里の誠実な性格上惚れ薬を使うという流れになるはずもなく、祭里は「愛粉」を窓から外に捨ててしまいました。
しかし、我らが矢吹神がそんな美味しい展開をみすみす逃すはずもなく、なぜか吹いてきた神風によって「愛粉」がカゲメイにかかってしまいました。偶然だもん、しょうがないですよね。
偶然とはいえ「愛粉」がかかってしまったカゲメイはもう大変。祭里を見ただけで胸が高鳴り、身体が熱くなるという漫画でよくある症状が出始め、まともな思考ができなくなってしまいました。
授業中はさぞ大変だったんだろうとお察ししますが、放課後も家で修行している祭里の様子をこっそり覗き見するという熱狂ぶり。挙句、お風呂に入った祭里を追って自分もお風呂に突入するという見事なストーカーっぷりを見せてくれました。
しかもこれ、気配に敏感なはずの祭里が直前まで気づかなかったということは、カゲメイはわざわざ気配を消して祭里を覗いていたってことですよね。やりますねぇ…!
最終的には、祭里がカゲメイにお湯をかけたことによって付着していた「愛粉」が流され、カゲメイはやっと正気に戻ることができました。
しかし…カゲメイが正気に戻ったところで今度はすずがお風呂場に乱入。裸で祭里に迫るカゲメイを見たすずは、「そっちがその気なら私も入る」とその場で服を服を脱ぎ始めました。
普通なら修羅場になるところで自分も混ざろうとしてくるすずさん。流石としか言いようがありませんね(笑)。
結果、「全員ハレンチ」と言われ三人ともかなでのヒップアタックを受ける始末に。カゲメイが祭里に惚れたところで妖巫女三人は全く協調することができず、かなでの考えた「惚れ薬作戦」は失敗に終わったのでした。
感想/まとめ
カゲメイが「愛粉」の効果で祭里に夢中になるお話でした。
まず、開幕扉絵でビビりましたね(笑)。祭里の祓忍装束の下着姿ですが、ドスケベ過ぎるにも程があるでしょう。
肩回りに生地がないのはまあわかりますが、なんで尻が半分出とるんや(でもトイレはしやすそうですね)。流石は矢吹神、性癖の開拓に於いて卓越した才能を持っていらっしゃる。
さて、扉絵の感想はそれくらいにして、本編では妖巫女について伏線が張られていましたね。妖巫女の秘密を我々読者が知ることはできませんでしたが、本来の妖巫女が絶大な力を持っていることやシロガネの反応から色々と妄想が捗りますね。これからも妖巫女の情報が出てくるのを楽しみにしています。
そして、そんな妖巫女の能力を知るにはカゲメイとの和解が必須ということで始まった惚れ薬作戦。
正直に言えば、あらゆるところで何度も見たような展開でしたが、だからこそぶっ飛んだノリで面白かったですね。カゲメイが恋に狂って祭里を追い回したり珍しく恥じらったりする様子は見ていてとても面白かったです(こういうのでいいんだよこういうので)。
しかし、最後のすずの行動は流石でしたね。カゲメイが祭里と一緒にお風呂に入っていたから自分も入る…と。嫉妬で二人を引き離そうとするのではなく、自分も一緒に混ざりに行くスタイル。思えば、夏の河原で恋緒が祭里にオイルを塗っていた時も、すずは恋緒を止めるのではなく「私も塗りたい」と混ざりに行っていましたね…。
これでこそ我らが妖の王。矢吹先生に「すずのダークネスが止められない」と言わせるだけのことはあります。これからもブレることのない平常運転を期待しています。
それにしても、最後のページの「でも、確かに芽生えたのは…」という引きの台詞が気になりますね。今回のカゲメイの恋心は惚れ薬によるものでしたが、一時でも確かに芽生えた恋心が今後のカゲメイの行動に影響を与える可能性は十分にありそうです。
他の妖巫女二人のように、カゲメイも祭里の事を好きになっていくのでしょうか。まあ、惚れ薬を使う前から既にその片鱗は見えているのですが。これからのカゲメイの心情の変化が楽しみですね。
さて、続きが気になるところですが来週は休載です。いつものサイクル休載ですね。次はどんなお話になるのか楽しみです。
P.S.
あの…雲外鏡戦から約二月ほど経ちますが、”穢れ”の新情報はまだですか…?
それではまた次回!
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