【VR開発】キャラクターライブ制作への道②~VRMモデルの衣装を変えてみる~

VR/AR/Vtuber

どうも、重平です。

今回は、前回制作したVRMモデルの金髪ちゃんの衣装を変えてみようと思います。

ぶっちゃけライブを制作するだけなら衣装替えは必要ない気もしますが、そのうちモデルは同じでも楽曲に合わせて衣装だけ変えたくなるかもしれませんからね。あと、モデルの作りとかボーンの設定とかの勉強も兼ねてやってみることにしました。

では始めていきましょう!

※なお、本記事は備忘録や経過報告の側面が強いため、ところどころ説明や手順を省いていることがあります。

前回の記事↓

【VR開発】キャラクターライブ制作への道①~VRMモデルをUnityに入れて動かしてみる~
どうも、重平です。キャラクターライブを作りたいけど何をすればいいかわからない。というわけで、まずはキャラモデルを作って動かしてみようというところから始めていきたいと思います。今回の記事に書くのはこちら。キャラモデルを作るVRMモデルをUni...

作業環境

・Unity6(6000.0.31f1)

・UniVRM(1.0ver)

VRMモデルの衣装変更

さて、モデルの衣装を変えようと思い立ったものの、例のごとく何をしたらいいのかわかりません。

ということで、今回はこちらの水月まるるさんの動画を参考にさせていただきました。

3Dモデルの衣装を変える方法はBlenderだったり、VCCを使ったりといろいろな方法がありますが、今回は私が使用しているモデルがVRoidで作ったものということもあり、VRoid関連の衣装変更動画を参考にしました。

【unity】VRoidにVRoid製じゃない服を着てもらう!?お着替えを楽しんじゃおう!【アバター改変】
Unity:Unity 2019.4.31:キセテネ):

さて、作業手順は大体動画の通りなのですが、復習も兼ねてここでも書きます。

まず、衣装の着せ替えをするために、VRoid Studioで衣装のメッシュのテクスチャを非表示にしました。

衣装を非表示にするには、衣装を選択するところから、右上の「テクスチャを編集」を選択し、「衣装」や「肌マスク」の項目の「テクスチャ」の中にある「デフォルト画像」を右クリックして非表示を選択すると、テクスチャの適用範囲の部位が非表示になりました。(なお、私はこの作業をする前に、金髪ちゃんの衣装を一度全て取り外し、作業が簡単そうなTシャツの衣装に変更してから作業しました)

金髪ちゃんの衣装を剥したら、服を剥いだ金髪ちゃんをUnityに配置。前回と同じプロジェクトで作業をしているため、今回はUniVRMのインストールは割愛します。

その後、着せ替え用の衣装KISETENE(キセテネ)というツールをUnityにインストールしました。

着せ替え用の衣装は、なるべく動画と同じ手順でやってみたかったので、水月まるるさんの動画でも使用されていたうさ耳セーラーふわもこ着る毛布を購入しました。

キセテネというツールは、私は今回の作業で初めて知ったのですが、なんでもUnity上でアバターの服の着せ替えを支援してくれるツールのようです。衣装のサイズ変更やボーンの設定など、いろいろ困りそうなところを支援、簡略化してくれます。私はボーンについてはまだあまりよくわかっていないので非常に助かりました。無料で配布されていたため、ありがたく無料版を拝借しました。

スクショを撮り忘れてしまったのですが、「キセテネ」を入れた後は動画と同じ手順で作業を進めました。「キセテネ」の「服をセットしてください」の項目にUnpackした「WearBlanket」をセットし、設定画面が出たら金髪ちゃんに合うように服の位置や大きさを調整して、最後は「着せる」の項目に金髪ちゃんの身体をセットしてボタンを押せば着せ替え完了です。

これでひとまずは金髪ちゃんに別の衣装を着せることができました。(髪の毛が衣装を貫通してしまっていますが、今回は一旦目をつむることにしました)

Bone(ボーン)がうまく設定できない…?

金髪ちゃんに衣装を着せることはできましたが、その後のBone設定は動画と同じ手順では設定できませんでした。

理由としては、私がVRMの「1.0」バージョンを使用していたのが原因でした。参考にした動画ではVRM「0.0」で作業をしていましたが、「1.0」だとBoneの設定方法が変わっているみたいですね。

ですので、ここからは「揺れもの」を設定する【VRM1.0のSpringBone解説】という記事を参考に設定を進めました。

上記記事を参考に、Boneを設定したい箇所にAdd Componentで「VRM10 Spring Bone Joint」を追加(今回は「Ear_Left_1~6」に追加)。その後、「VRMInstance」の「select UI」から「Spring Bone」を選択し、「Joints」の項目に先ほど「VRM10 Spring Bone Joint」を追加したオブジェクトをドラッグアンドドロップで設定しました。(参考にした記事ではコライダーの設定まで説明されていましたが、今回はとりあえず揺れればいいの精神だったので、コライダーの設定はしていません)

この状態で金髪ちゃんを動かしてみると…

Boneを設定したところがちゃんと動きました!あとは、同じ設定を右側のEarにもしてあげればよさそうです。右側にも同じ設定をして、ついでに歩かせてみた映像がこちら。

ちゃんと衣装が金髪ちゃんの動きに合わせて動いてますね!これでBoneの設定も完了しました!

まとめ

今回はVRoidで作ったVRM形式の3Dモデルに、VRoid製以外の衣装の着せ替えと、揺れ物のBone設定を行いました。

やってみて思ったことは、衣装一つ変えるだけでも、3Dモデルへの知見や使用しているツールへの理解、ボーンやテクスチャの理解など、覚えることがたくさんあるんだなと実感しました。

普段ゲームなどで着せ替えを楽しむ分には、ただキャラクターに服を着せればそれだけで破綻せず動くので特に何かを意識することはありませんが、自分で着せ替えをする場合は意識しないと見た目や動きがすぐに破綻するので、いろいろ考えないといけないんだなと思いました。

今回は解説動画もあるし楽勝だろうと思いきや、VRMのバージョン違いでBoneの設定方法を調べ直すことになるなど、使用するツールやアセットが少し変わるだけでも作業手順が変わるし、「キセテネ」のように着せ替えを簡単にできるツールもありますが、それだけで全てをまかなえるわけでもないため、設定をちゃんとするためには各要素に対してある程度の理解は必要だなと思いました。

あと、とりあえず着せ替えはできたものの、髪の毛はフードを通してるし、揺れ物のコライダーの設定はしてないし、モーションによってはなんか服のテクスチャがおかしくなってるし、まだまだ改善しなければいけないところだらけでした。というか、なんだか中途半端にしか設定ができていない記事になってしまいましたね(汗)。今はまだ完璧な状態で記事を書くことはなかなか難しいですが、次回以降はできるだけしっかり設定ができた状態で記事を制作したいなと思います。

今回はVRoidのモデルにVRoid製じゃない衣装を着せる方法を参考に手を動かしてみましたが、これがVRChat向けのシェイプキーなるものを使った設定だったり、Blenderでしっかり着せ替えようとした場合はまた全然違うやり方になるみたいですから、今回のやり方だけでなく、いろいろな方法で今後も着せ替えを学んでいきたいと思います。

それではまた次回。

お借りしたもの

うさ耳セーラーふわもこ着る毛布(潮だまりさん)

VRC/3Dアバター向け簡単着せ替えツール「キセテネ」(とも屋さん)

参考動画・サイト

【unity】VRoidにVRoid製じゃない服を着てもらう!?お着替えを楽しんじゃおう!【アバター改変】水月まるるさん)

「揺れもの」を設定する【VRM1.0のSpringBone解説】

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